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翼を拡げ、新たな年にチャレンジ! 

翼を拡げ

A Happy New Year 2017

 時計が午前0時に差し掛かろうとしていた。「ゆく年くる年」を見ながら除夜の鐘に耳を傾ける。その鐘の響きで凡ての煩悩が消える訳ではないが、心地良い音色に変わりはなかった。2016年の想いが鐘の音とともに溢れ出して来る。
 「今年こそは入院しないぞ!」と誓った元日の陽射しは眩しく、希望の光の如くに輝いて見えた。そしてその目標は現実となり、今こうして時を跨いで新年を迎える事が出来た。「やれば出来るじゃなか…」と呟き、達成した安堵感に包まれている。
 病院外来での検査データを見る限り、決して良くなっている訳ではないが、良くなろうとする前向きな姿勢が大切なのである。
 多くの善良な人たちに見守られ、時には励まされながら着実に目標に向かって歩を進めて来た。酷い不整脈に見舞われ心が音を立てて折れてしまった事もあったが、愛猫タラの意外な登場で救われたりと浮いたり沈んだりしながらも、常に忘れなかったのは「諦めない」の意地にも似た心境だった。
 諦めてしまった方が楽だろう…なんて決して思わぬふてぶてしさは、途方もなく長い闘病生活の中で培われて来た闘志と言えるのかも知れない。
 治る見込みが失われても与えられた「生」の中で最善を尽くすことが生きる事に大きな意味を与えてくれる。この先、何年生きられるだろうなんてネガティブな発想は捨てて、「100歳まで生き延びてやる」くらいの意気込みで日々闊歩して行こう。
 今年の目標は敢えて決める積りはないが、酉年に因んで(由来に関係なく)翼を拡げ大空に羽ばたく鳥になり、あらゆる意味に於いてチャレンジの年にしたいと思う。
 皆様に幸福の翼が舞い降りる事を願いつつ、昨年同様に本年も私とこのブログをよろしくお願い致します。

2017年1月1日 ベッド上にて執筆。
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幸せを運ぶ猫(Tara came back)。 

タラ2016

 6月27日、あの愛タラが再び私の元に帰って来た。諸事情により前妻から約二週間預かる事になった訳であるが、2013年1月に脳梗塞で緊急入院した時に、堪り兼ねた前妻がタラを引き取り新潟へ連れて帰って以来だから3年ぶりの再会となった。
 タラが新潟へ行った時、もうタラとは二度と会えないだろうと思っていたので、今回の再会はまさにサプライズ!であった。
 タラは部屋に着くなり押し入れをジッと眺めていたが、思い出したように早速その奥に姿をくらませてしまった。深夜になって押入れの奥から出て来ると、部屋の物色が始まった。一つずつ確認するように、自分の古巣を思い出しているのだろう。パソコン台から押し入れの上の天袋に飛び移ると、自分が最も気に入っていたロフトをじっくり眺めていたが、ひょいっとロフトに飛び移り、そこから私の姿を見下ろしていた。
 3年経っても身軽さは相変わらずで、本来の本能は衰えていないように見えた。ところが、ロフトから下りる事が出来ずに「にゃー、にゃうー」と訴え始めたではないか…。「タラ、下り方を忘れたの?」と問いかけながら、仕草で伝えても一向に下りられない。「あんたはでしょ?」とハシゴを使って私がロフトに上がった。
 タラの目線で初めて天袋を見たのだが、これはかなりの勇気が要る事に気付いた。自分で下りるポーズを何度もするが、もう一歩が踏み出せないのだ。身軽なといえども、やはり人間と同じで決断力や勇気は本能的に備わっているものではなく、日々の努力の積み重ねが動物にも必要なのかも知れないと思った。
 ところで、嵐の如く荒れ狂っていた私の不整脈なのだが、7月20日の循環器外来で主治医も驚くほどすっかり治まっていたのである。不整脈が全く無くなった訳ではないが、「このままでは心臓の寿命が縮む」とまで言われていた重度の不整脈が姿を消してしまったのである。「神戸さん、何かあったの?」と主治医が訊いてくるほどで、確かに6月の末辺りからこれまでになく体調が良くなったのを実感していたが、まさかあの不整脈が劇的に治まっていたとは信じ難く、主治医も首を傾げるばかり。
 「何かあったと言われれば、が帰って来たことですかね…」「うーん、薬よりの方が効果あると言うことか!」微笑しながら納得出来ないといった表情を浮かべる主治医。いずれにせよ、ペット癒し効果が影響していることは間違いないであろう。タラとの二週間はあっという間に過ぎ去ったが、タラはまさに「幸せを運ぶ猫」だと実感した次第である。

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副作用と心不全の狭間で…。 

副作用

 約3週間の休養を経て何とか復調はしたものの、ホルター心電図の結果が余りにも散々だったため、普段それほど落ち込まない私も流石に心が折れそうになった。「こんなに不整脈の多い人は滅多にいません」とまで言われてしまい、一気に不安が押し寄せて来た。
 健康な人でも1日1,000~1,500の不整脈は発生しているが、それらは病気ではなく全く異常な事ではない。私の場合は1日に約1万8千発の不整脈が発生しており、しかも原因が多岐に渡る多源性。重症度を示すLown分類は5段階中グレード4a:2連発とかなり悪く救急治療が必要とされている。
 それに対処するため、メインテート(ベータブロッカー)の増量となったが、過去にこので心不全を誘発した経緯があった手前、主治医も慎重に成らざるを得ず、異変が生じた場合は私自身の判断で減量するようにとの事であった。
 副作用が出ない事を願いつつ、服用を始めて3日目辺りから荒れ狂っていた不整脈が少し大人しくなって来た。これほどストレートにの効果を実感出来たのは久しぶりの事であったが、それだけ強力なでありそしてまた裏を返せば副作用もまたかなり強いという事である。
 異変が生じ始めたのは1週間が過ぎた頃からで、足が少し浮腫み体重も増え始めていた。「やっぱり出たか…」と、その副作用のせいにはしたくなかったが、日増しに体重は増えて行き服用を始めて10日目には65キロを軽くオーバーしてしまった。
 こうなって来るとそれは一気に心臓への負担となって現れ、少し歩いたりするだけでも息切れがして呼吸困難となり明らかに心不全の兆候である。念のために病院へ連絡を入れ、症状を伝えると「を元の量に戻して様子を見ましょう」との指示が出た。
 それでも変化がなく症状が続いていた場合は来院し、場合によってはそのまま緊急入院も覚悟していたが、減量して数日も経つと浮腫みも無くなり体重も徐々にではあるが落ち始めた。然しそれまで大人しかった不整脈が再び暴れ出し、太鼓の乱れ打ちがまた復活してしまった。
 心不全の苦しみを我慢するのはとても辛いし、それを思えば脈の乱れなど取るに足らないと長い闘病生活の中で『慣れ』が生じていたのは確かであるが、この不整脈もそれはそれで一大事なのである。
 さて、次の循環器外来まで1ヶ月近くあるのだが、主治医は次なる一手を既に考えているのだろうか?今年はここまで入院せず何とかやって来たが、だからと言って去年より体調が良いとは思えない。病は気からと言うようにメンタルな部分も大きく影響してくる訳で、ここで自分自身が落ち込んでしまってはますます病状悪化に拍車が掛かってしまう。
 私の闘病に終わりはなく最後まで病に対しチャレンジャーであり続けたいと思っている。その内きっと雲の切れ間から差し込む光のように、明るい未来がやって来るかも知れないのだから。

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不整脈とホルター心電図。 

ホルター

 まず始めにお笑いタレントの前田健さん(44)が先月26日、不整脈による虚血性心不全のため搬送先の病院で急逝した。多彩な才覚のある芸人だっただけに非常に残念である。この場を借りて心よりお悔やみ申し上げます。
 さて、そんな私も不整脈との付き合いは長く、心臓弁膜症と診断された子ども時代にまで遡る。最も酷かったのは11~13歳の時で、手摺に掴まりながらでないと階段を上る事すら出来ず、死ぬような思いをしながら5階にある教室に向かったが、それが原因で学校へ行くのが嫌で堪らなかった。
 更には中学1年の時、心臓発作を起こし意識を失い倒れた経験が2度あるが自力で蘇生し家に帰った。傷だらけの顔を見た祖母が「どうしただ!」と驚いた表情を今でも鮮明に覚えている。私の前歯は少し欠けているが、それはこの時に顔面から地面に倒れ込んだためであるが、運良く鼻は無傷だった。
 そんな過酷な子ども時代を生き延びて来たからこそ今の自分が在るわけだが、改めて病歴を振り返ってみると、長きに亘る闘病生活は、ある意味で私の生きるエネルギーそのものではないかと思ったりもする。
 今年はまだ一度も入院していないのでいつもより調子が良いのかと思いきや、実はそうでもなく入院するほどの事はないが、軽い心不全は日常的に起こっており、動悸息切れは顕著に発生している。
 循環器外来の時は血液検査以外に必ず『心電図・胸部レントゲン』は欠かせない。今年の3月下旬に診察を受けた時、心電図の結果を見て主治医が言った。「不整脈が乱発していますね…」。1月受診の時もやはり酷い乱れ方だったが、寒さのせいもありもう少し様子を見ましょうと言う見解だった。
 「先生、そんなに酷いのですか?」「そうねぇ、数分の間に二段脈が二連発出ているし…」。乱れた波形を見ても私にはいつもと同じにしか見えなかったが『心室二段脈』と言う部分が妙に気になっていた。「24時間心電図やってみますか…」。
 一日ホルター心電図を身体に取り付け、通常通りの生活を送る。その結果、長時間に亘り不整脈が二連・三連発と発症していれば何かしらの対処をしなければならない。おそらく投薬量が増えるだろうが、使用量を間違えると心不全を招くリスクが高くなる。薬は諸刃の剣だから匙加減が行方を左右する。
 ホルター心電図は、余命一年の宣告を受けたその半年前、蒲田の大田病院に通院中受けたのが初めてで、今回で3回目となる。その当時は通称『弁当箱』と呼ばれており、かなり大きくまさに『弁当箱をぶら下げている』状態だった。現在では写真を見てもお分かりの通りサイズも小さく性能も格段に上がっているようだ。
 動悸息切れ・胸痛などを感じた時は即座にスイッチを押し、一緒に渡された記録ノートに書き込んでおく。期外収縮心房細動が私の不整脈であるが、後者の方は1分間に400~700回と心臓がブルブル震えている状態であるため、絶対性不整脈と呼ばれており、血栓が非常に出来やすい。そして規則性のない心室期外収縮が頻発している場合は危険で、突然死を招く心室細動に以降する場合がある。
 このようにして日々リスクを抱えながら生きているけれども、自分ひとりの力だけでは生きられない。多くの人たちの助言や応援を受けながら、そしてこのブログに訪れる皆さんに支えられ今を生きている。そんな人生がこれからも末永く続くようにと願いを込めて…。いつもの事ではありますが、今回もブログお休みの件で皆さまにご心配をお掛けしましたこと深くお詫び申し上げます。

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頑張れ心臓、負けるな腎臓! 

入院

 今年2度目の緊急入院となった11月28日、『心不全』の場合は必ず救急車を呼ぶ事となる。三井記念病院の救急外来に電話を入れ、「数日前から体重が4キロ増加し、起坐呼吸でないと苦しい」旨を看護師に伝える。
 「救急車を呼んで下さいね…」予想通りの返答で、119へ…。数分後『ピーポーピーポー』が聞こえ始め、3人の救急隊員が椅子型ストレッチャーと心電計を持って私の部屋へとやって来た。『期外収縮』と『心房細動』そして『ST低下』等の不整脈がある事を隊員たちに伝える。
 もうすっかり乗り慣れてしまった救急車が、夜の闇に白く浮かび上がって私を待っていた。出来る限りの不安を取り除こうと、救急隊員の優しい声が私の身体を包み混んで行く。「人はどうしてこうも優しくなれるのだろう…」蒲田の自宅アパートが火災に遭った時も、消防隊員の胸を打つほどの優しい言葉に涙が流れたほどである。
 救急外来では、その日の当直医2人(研修医1人)が心電図や心エコー、レントゲンなどで心臓の状態を調べ、血液検査の結果を待って入院の有無を決めるが、私の場合は入院必至である。但し今回は今までよりも症状が比較的軽かった為かCCUへは入らず、循環器病棟での治療となった。
 様態が落ち着いた12月9日、一般病棟の18階へ移動。最上階の19階はVIP患者専用の個室病棟で、1日8万円となっている。高層階からの眺めは絶景で、富士山、ディズニーランド、スカイツリー等が望める。
 私は今回の入院で自分が重病人である事を今更ながら再認識する事となった。20代そこそこの若い看護師が言った。「かんべさんは自分が重病である事を自覚してないみたいですね?」「うーん、そうかも知れない…病歴が余りにも長いと病気の感覚が麻痺しちゃうんだよね」「サムスカを15mgも服用している患者さん初めて見ましたよ…」。
 今回の入院で初めて投薬されたのが『サムスカ』であった。これは利尿薬として最もポピュラーな『ラシックス』と比べて若干作用が異なっている。体内の余分な水分やナトリウムを体外へ排泄し、浮腫を解消する訳であるが、カリウムなども一緒に排泄されてしまう為、使い過ぎると『低カリウム血症』を招くと言うリスクを伴うラシックスに対し、単純に水分のみを排泄してくれるのが『サムスカ』である。
 更に腎臓への負担もラシックスに比べると遥かに優しいと言う利点もあるが、効き過ぎると脱水症状を招く為、外来で管理出来る量は7.5mgまでと言う厄介な部分もある。
 いずれにせよ、入院を重ねる毎に回復力が弱まっている事を思い知る結果となった。1日塩分6g、タンパク質40g、1600キロカロリーと言う『腎不全食』を自宅で再現し持続させる難しさを痛感し、心が折れると言うより『心が捻じ曲がってしまった』ような敗北感をこの入院生活中に味わう事となった。
 それでも私は多くの優しい人たちの善意に包まれ、そして生かして貰っている訳で、それに対し私は出来うる限り最大限の努力をして、皆さんの気持ちに応えて行かなくてならないと思っている。更に闘病は果てしなく続くけれども、こんな私とこれからもどうか宜しくお付き合い頂ければ幸いです。

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