ビーチサイドの人魚姫

うつ病回復のきっかけとなった詩集出版、うつ病、不登校、いじめ、引きこもり、虐待などを経験した著者が 迷える人達に心のメッセージを贈る、言葉のかけらを拾い集めてください。

星になった恋(七夕に寄せて)。

星の恋


満天夜空を見上げれば
いつでも貴方が見える
365日
貴方とともに作った思い出
今は となって
輝いている
空から わたしが
見えますか
短冊に 願いを書いても
貴方は もう戻らない
二人の思い出だけ 抱きしめて
わたしは
貴方の分まで生きています


※3日遅れの七夕ですが、皆さんはどんな願い事をしましたか?私はやっぱり「丈夫な心臓になりたい」ですかね^^;

恋のパズル。

恋のパズル


パズルは複雑すぎて
悩めるわたしは途方に暮れる
恋愛模様の謎解きパズル
たどり着く先 答えはひとつ
心と心が重なりあって
二人のピースが解けぬうちに
絡まるピースが二人を結ぶ
パズルが謎かけをする
恋愛成就呪文がささやく
時間切れのカウントダウン

ユリの花の如く。

ユリ



漆黒の闇に浮かぶ白い

そのつぶらな瞬きの奥から

微笑み ひとしずく

零れ落ちたる 病床

君は ユリの如く

美しく 清らかに 咲いている



夏の恋人。

夏の恋人


ひねもす 相手を求めて

ひと際 かん高く

啼き急ぐ

わずか数日の巡り合いに

すべてを捧げる

夏の恋人たちよ



織姫の恋。

天の川


笹の葉
あなたの名前を書いて
流したの
星の数だけ
わたしの想いが
届くよう
さらさら流れる
天の川
あなたと一緒に
渡りたい



初掲載 2012年7月24日 00時16分13秒。

恋日記。

恋日記



日めくりカレンダーをめくるように
あなたを毎日
日記に刻む
それがわたしの日課なの
あなたに逢えるその日を
夢見て綴る
日記

午前0時の愛言葉。

愛言葉


午前0時のを開く
二人だけの秘密合図
甘いバニラ吐息を吹きかけ
高鳴る胸の谷間に薔薇が咲く
開けてはならぬと囁く夜が
二人の逢瀬を戒めても
アダムとイヴが寄り添うように
熟れた果実は余りにも甘過ぎて
齧った分だけ耽美な夜が訪れる
二人を結ぶ愛言葉
戯れのmidnightに
愛と言葉の真実を…


桜の花びらが舞い散る午後に。

花びら


花びらが舞い散る午後に
あの娘は逝った
天使の衣を纏って空高く
注射が嫌だと駄々こねて
僕を随分困らせたっけ
君があんまり泣くもんだから
両手で押さえると
「バカっであたし溺れちゃうよ」
と言って僕の腕にキスしたね
は散ってもいつかまた戻って来るけれど
君と過ごした日々はもう戻らない
花びらが舞い散る午後に
抱擁だけを僕に残したまままで
あの娘は散った
閉じたに最後のくちづけを


白血病のため16歳でこの世を去った少女に捧げた詩、実話です。
初掲載 2013年4月11日00時01分20秒。

桜の見えるアパートで。

桜


の見えるアパート
あなたの帰りを待っていた
時をさえずる花びら
風になびいて
あなたを遠くに連れて行く
かげろうゆらゆら
わたしの願いが燃え尽きる
の萌え出るアパート
それでもわたしは
あなたの帰りを待っていた


※自宅アパートのベランダから眺めたです。今年も見事に咲いてくれました。
初掲載 2013年3月25日00時01分55秒

残雪の恋(再掲、追記あり)。

残雪


柔らかな陽射しを浴びて
雪が静かに融けて行く
わたしの心とは裏腹に
あなたへの届かぬ想いが
今でも淡い残雪となって
心の奥に冷たく横たわっている
季節は わたしを
足早に追い越して行くけれど
わたしの想いは あの
凍てつく冬の彼方に置いてきた
残雪の恋
あなたの呪縛
解けぬままで…


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雪のシルエット。

シルエット


があなたの影ならば
わたしはこの身を
捧げましょう
凍てつく空からやって来て
の欠片を
散りばめる
震える大地
シルエット
わたしはあなたを
追いかける
溶けて流れてしまわぬうちに
わたしはあなたを
踏みしめる


雪の涙。

雪の涙。


雪が涙のように
降ってくる
音も立てずに
降ってくる
心に溢れた悲しみが
凍える空の彼方で雪になり
わたしの変わりに
涙となって
壊れたわたしに
降ってくる
まるでわたしをかばうよう
雪の涙が
降ってくる


雪のカクテル。

カクテル


で作ったカクテル
実らぬ想いの味がする
の名残りが凍りつき
あたしの吐息が
未練を溶かす
カクテル飲み干せば
酔って振られてが舞う
あたしは
破れただるま
流す涙で自ら溶ける
だからお願い
カクテル
もう一杯


心のオール。

オール


あなたと二人で迎える夜
これで何回目だろうと
指折り数えてみたりした
十本の指では足りなくて
あなたの指も借りてみた
デートを重ねた思い出の分だけ
あなたを好きになっていく
川の流れに任せた二人
離れ離れにならぬよう
心のオールでしっかり
舵取りしてみるの
ささやかだけれど幸せ
このまま二人に続くよう
今夜もあなたの背中
手を合わす


運河の流れるこの街で(追記あり)。

運河


運河の流れるこの街で
あなたと出会った
橋の欄干にもたれながら
神田川を眺めていた
運河の上を
風に乗ったかもめが一羽
飛んでいく
あなたは橋の上から
何を見ていたの?
待ち合わせの場所は
いつも此処で
待っているあなたの
肩を叩くわたし
あなたとわたしの笑顔が
ひとつになって
街の喧噪に溶け込んだ
二人の将来を
話し合ったこともなく
そこまで束縛するほどでもなかった二人
まるで わたしたち
流れを止めた運河みたいね

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織姫の涙(七夕に寄せて)。

織姫の涙


織姫の流した涙が
星になり
天の川を渡ります
織姫乗せた笹舟
彦星恋しと渡ります
星の波間にゆり揺られ
さらりさらさら渡ります
涙はいつか乾いても
恋の涙は永遠に
天の川に生きてます


砂浜に消えた恋。

砂浜


砂浜に書いたあなたの名前
が跡形もなく消していく
未練さえも残さずに
きれいさっぱり消していく
片鱗くらいは残してと
意地張るわたしを
がわらって戯れる
寄せてはかえす
恋の
乗れないわたしは
もう泳げない


傷だらけの恋。

傷だらけ


あんたの背中を見詰めていたら
が流れ落ちてきた
あんたはいつも黙ったままで
明日を見ているけれど
あたしに明日は見えないの
燃え尽きたあんたと
くすぶったままのあたし
舐め合った頃
あんたは優しく微笑んで
あたしを迎え入れてくれたけど
だけ残して去っていく
あたしの身体だらけ
せめてこのだけでもと
あんたの残り香しくて
で濡れたこの
あんたの背中をつく
だらけのあたしはの跡
が勝手に成り上がる


夜の小舟。

小舟


が往く往く
あたしを乗せて
谷間に流れる
ネオン
小舟浮かべて
往くあてもなし

見たあたしが馬鹿なのか
騙したあんたが憎いのか
そぞろ歩きで
浮かべた小舟
あんたとあたし
この世の果てまで流される


最後のラブレター。

ラブレター


これがあなたに送る
わたしからの
最後ラブレター
遠くに立つあなたの
わたしは真っ直ぐ見られない
泳ぐ季節に埋もれて
外はで溢れているのに
あなたはわたしを
もう二度と
見つめてはくれない
だから わたしは
最後ラブレター
あなたにそっと送ります


プロフィール

俊樹

Author:俊樹
本名/神戸俊樹
静岡県藤枝市出身。
19歳の時に受けた心臓手術を切っ掛けに詩を書き始める。
2005年3月詩集天国の地図を文芸社より出版、全国デビューを果たす。
うつ病回復をきっかけに詩の創作を再開800篇を超える作品が出来上がっている。
長編小説「届かなかった僕の歌」三部作を現在執筆中。
父をモデルとした小説「網走番外地」執筆開始。
東京都在住。
血液型O型/星座/山羊座
七草粥の日に産まれる。
2013年より大衆文藝雑誌ムジカにて創作活動中。
詩集・天国の地図 電子書籍化 
ダウンロード販売中!

ムジカ04号絶賛発売中!
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