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火の国絶句、震度7の猛威。 

直下型

 4月14日、時計が午後9時を少し回った頃、私は台所に立って夕食の準備中だった。その時、非常に微細な揺れを感じた。「あれ?地震かな…」と思い窓に眼をやるとカーテンが微妙に揺れている。外は無風だったから風のせいではなく、また東北で軽い地震でもあったのだろうと思っていた。
 そして食事を済ませ、テレビのスイッチを入れると「熊本震度7」の文字が飛び込んで来た。「えーっ」とつい声を上げてしまったが、地震が発生した時間は午後9時26分。つい先ほど感じた微弱な地震は?とその関連性に不安がよぎった。
 九州には活発な火山活動を続けている桜島や阿蘇山など、活動を停止している火山も含めると17にも及ぶ活火山が点在しており、それゆえ地震は比較的多い地域でもある。昨年の5月29日に発生した口永良部島の噴火は記憶に新しい。
 然しながら熊本地方を震源とする今回の地震は、火山活動との関連性は殆どないとされており活断層による直下型地震であった。九州地方では過去に例を見ない震度7と言う巨大地震がなぜ発生したのか、学者や専門家などがあらゆるデータをかき集め、寝る間も惜しんで分析中である。
 そしてやはり気になったのが原発の存在。震源から最も近い場所にある川内原発では、地震発生時でも異常なしとの判断で運転を継続した。然し、この判断は本当に正しかったのだろうか?と多いに疑問が残る。もし震源が原発の真下だったらと想像すると背筋が凍り付くような恐怖を感じるのでる。
 5年前に発生した3.11東日本大震災以降、日本列島は有史以来の大きな変動期に入ったものと思われ、これまでの常識が通用しない事態が自然の猛威として発生する。巨大化する台風やゲリラ豪雨もそのひとつであり、地下の奥深くでは人智の及ばぬ何かが進行中だと言う事なのだろう。
 猛威を振るう自然災害に対し、私たち人間は余りにも弱く小さな存在であるが、地震や水害で全財産を失ったとしても『命』さえあれば幾らでもやり直しは出来る。その尊い命を守るため、最善を尽くし日頃から不測の事態に備える心構えだけは忘れずにしておこう。
 最後に今回の地震で亡くなられた方々のご冥福をお祈りすると共に、被災された皆さまに一日も早い安心した日常が取り戻せるよう、心からお見舞い申し上げます。

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タグ: 地震  震度7  熊本  九州  火山活動  直下型  活断層  川内原発  自然災害 

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クラゲも反対する大飯原発。 

クラゲ

 世論を二分しての大飯原発再稼働であったが、そのフル稼働に待ったをかけたのが人間ではなく、なんと『クラゲ』の大量発生であった。
 誰もが予想だにしていなかった事態に思わず苦笑してしまったが、自然界は人類の叡智を遥かに超える存在でありそしてまた神秘に満ち溢れているという事だろう。
 地震や津波で自然の猛威を嫌と言うほど思い知らされたばかりだと言うのに、原発の再稼働を野田総理は『国民の生活を守る為』と言い放ったが、その言葉に真実味や説得力は最早含まれてはいなかった。
 疲弊する日本経済の再建を最優先に考えた民主党執行部の暴走に他ならないだろうが、15%の節電を余儀なくされた関西電力圏内の地域は、この夏をどう乗り切るかに焦点が当てられ、困惑する市民や原発の恩恵を受けている地元や、工場、企業の思惑が乱れ飛び、再稼働に賛成はするものの、安全対策の確実性に不安を抱く人々は想像以上に多いのが現実である。
 官邸前で行われた先の反対デモの声に対し、総理は「大きな音」と表現する始末。賛否両論の問題については、どちらを選択したにしても反対の声は当然の如く聞こえて来る。それらの声にいちいち耳を傾けていては物事を進める事は出来ないが、総理の発言が人々の声を音と表現した背景に、そのような見識があるとするならば、それは大きな思い違いである。
 党派に属せず、しかもこれまでデモ等とは無縁だった人々はありふれた一般市民たちである。老若男女を問わず、幅広い層の人々が一つの目的で連携し繋がって行く。これは現代に於けるネット社会の現象でもある。
 一見平和に見える日本でも、これまでなりを潜めていた大規模デモや集会が、福島第一原発事故発生以後、各地で相次いでいる。
 その現象を引き起こす起点となっているのが、民主主義を蔑ろにする国民の声が反映されない民意なき国政への不満であるだろう。
 7月16日の集会では、過去最大規模の原発反対集会が開かれ、参加者数は10万人を超えたとも言われており、運転再開の撤回や廃炉を強く訴えたばかりである。
 国民の意思表示に対し、電力会社や政治家たちにとってみればやはり『耳障りな騒音』としか聞こえていないかも知れないが、大飯原発や北陸電力志賀原発について、専門家が指摘している原発直下の活断層の存在は、安全を脅かす大きな威嚇になっているのも事実であり、早急に現地調査をする必要に迫られてはいるものの、これは全く順序が逆なのである。
 本来であれば、安全が保障されてからの再稼働である筈なのに対し、大飯原発は電力会社の曖昧な調査をそのまま鵜呑みにしてのフル稼働に走った。
 『国民の生活を守る』の意味が全くの口実でしかなく、再調査に至っても電力会社に委ねてしまうのであれば既に結果は明らかであり、電力会社優先の再調査は稼働に問題はないとの回答であり単なる時間稼ぎに過ぎず茶番劇となるであろう。
 ここはやはり何処にも属さない公平な立場の識者たちで構成された第三機関を発足させての再調査に踏み切るべきであり、そうでなければ国民の不信を払拭する事は不可能である。
 大津市の男子生徒が自殺したいじめ問題についても、漸く野田首相本人からのメッセージが届いたものの、政治がこのいじめ問題に今後どう向き合って行くのかその本気度が試されている。原発事故が原因で自殺に追い込まれた人もいるが、これもまた捉え方を変えてみれば東電が招いた殺人でもある。罰せられない企業やそして教育関係者たちに対し、行政トップの指導力が全く発揮されていない現実を見ると、政治生命を懸ける総理の言葉が絵空事にしか聞こえて来ないのである。民主党離れが加速する野田政権の声は虚ろな空回りで何の説得力も有りはしない。

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海は何でも知っている。 

波

 星は何でも知っている ゆうべあの娘が 泣いたのも…、余りにも古すぎてこの歌を知らない人の方が多いかも知れない。わたしの記憶が正しければ、昭和34年頃に平尾昌章が歌って大ヒットした楽曲だと思う。
 何故か分からないがこのメロディと詞をしっかりと覚えており、口ずさむ事さえ出来るのだが…。この替え歌を作る為に記事タイトルを決めた訳ではないのだが、海の呟く声が最近よく聞こえて来て仕方がないのである。
 「人間よ、何故こうもわたしを汚し続けるのだ」。地球はご存知の通り『水の惑星』である。宇宙から見た地球が青く輝いているのは地球の表面の10分の7が水で覆われているからである。そして全ての生命の源は海だ。
 海のことを『母なる海』と呼ぶのは、生命の起源に由来する。地球上に生命が誕生したのは今から40億年も前の事であるが、それらの生命は海の中(母胎)によって陸からの紫外線など多くの危険から守り続け、我々人類の祖先の進化を育んで来たのである。
 地球上に人類が誕生し、やがて高度な文明が築き上げられ、世の中が人間にとって都合よく造り返られて行き、この上なく便利な時代が到来した。
 然しその一方で森林伐採などの環境破壊が進み、増大する二酸化炭素による地球温暖化という人類共通のリスクを産み出してしまったのである。
 山は無残に切り取られ、川には産業廃棄物の汚泥が溢れ、魚の姿が消えて行く…。そして腐敗した水が海へと止めどなく流れ込む。
 人間の未来の発展の為には多くのエネルギーが必要とされ、それはやがて原子力発電という『パンドラの箱』を開けてしまったのである。
 福島第一原発事故発生以来、膨大な量の放射性物質が空、地上、そして海へと流れ出た。この約1年でどれだけこの日本が汚染されただろうか、その答えは誰にも解りはしない。冷温停止という名ばかりの事故収束宣言がなされても尚、わたしたちは確固たる安全を手に入れてはいない。
 3月下旬、高い濃度の放射性ストロンチウムを含む汚染水が海に漏れ出したタンクの配管から、再び汚染水が漏れ出ている事が判明したが、管理者であり事故の当事者である東京電力のどれを取ってみても情報隠ぺいが付き纏い、公表されていない何かがまだ幾つも存在するのではないかという疑問が全く払拭出来ないのである。
 人は人に対して嘘を付く生き物であるが、人は騙せても自然を騙す事は不可能である。『海は何でも知っている』そして海は怒っている。
 漁の出来なくなった海で漁船が泣いているではないか、その海もまた泣いている、その海の流す涙で海が更にしょっぱくなって魚たちもまた泣いているに違いない。

テーマ: 原発事故

ジャンル: ニュース

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