Archive2013年05月 1/1

good-bye Tara

 脳梗塞で救急搬送された時、愛猫である「タラ」の事を考える余裕など全くなかった。病室に移され病気の経過報告などを聞き、九死に一生を得た安堵感で緊張の連続だった表情に漸く笑みが戻った時、初めて家に残して来た「タラ」の事が脳裏を過った。 今回だけでなく、過去に数回入院の事態に陥った時、知り合いに預かって貰った事もあったが、そう何度も頼めるものではない事を薄々感じ取ってはいた。心不全になり掛けていた時、...

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天使のマイク(鎮魂歌)追記有り。

天使がわたしのマイクを奪ったのわたしの居場所はステージで白いベッドの上じゃないそれを知ってて天使がマイクを奪ったのだからわたしはもう 歌えない返してくださいわたしのマイク温もり伝わる命のマイクを...

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最後のラブレター。

これがあなたに送るわたしからの最後のラブレター遠くに旅立つあなたの顔をわたしは真っ直ぐ見られない泳ぐ季節は緑に埋もれて外は命で溢れているのにあなたはわたしをもう二度と見つめてはくれないだから わたしは最後のラブレターあなたにそっと送ります...

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音楽が時空を超える時。

 五月晴れの空が足音を立てて近づきつつあった4月も半ば過ぎの4月21日。わたしは池袋駅北口から徒歩10分程度の所にあるライブハウス(RED ZONE)へと向かっていた。 その日は前日の小春日和とは打って変わり、季節が2ヶ月逆戻りしたような冷たい北風がビルの谷間を行き交い、街ゆく人々を震え上がらせていた。 冬物の服は既に箪笥の奥へと仕舞い込んでしまったから、春物を何枚か重ね着して風邪を引かぬよう用意万端整え...

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母の日を封印した少年。

僕があなたを追いかけているわけではなくあなたが僕を追いかけてくる振り切っても払いのけてもあなたの見えない影がこの僕にまとわりつく母さん僕はもう疲れちまったよ追いかけっこはもう止めようよねえ母さんあなたはいつも空から僕を見つめるだけでこの僕に触れることさえしないのに...

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CCUから愛を込めて。

 今年三度目の救急搬送。救急車を呼ぶ事にもう躊躇いはなかった。1月5日脳梗塞、2月5日心不全、そして4月28日またもや心不全。奇しくもこの日は25年前に僧帽弁置換術を施行した日でもあった。 GWのさ中でもあり、到着した三井記念病院の救急センターはいつもより運び込まれる患者が少なく閑散としていた。通常であれば2,3人の若い研修医が待ち受けている筈だったが、その研修医たちはは18時で早々に切り上げてしま...

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