ビーチサイドの人魚姫

うつ病回復のきっかけとなった詩集出版、うつ病、不登校、いじめ、引きこもり、虐待などを経験した著者が 迷える人達に心のメッセージを贈る、言葉のかけらを拾い集めてください。

からくりだらけの脱法ハーブ。

ハーブ

 巷に溢れ返る脱法ハーブは、いとも簡単に子どもでさえ手に出来そうなほど身近な存在となっており、この合法ドラッグを巡って年々事件・事故が多発している。
 これについて法の整備が追い付かず、対応は終始後手後手で終わり、早急な法整備による取締りが急務となっている。
 先日24日に池袋の繁華街で起きた「暴走車事件」では、歩行者7人が車に跳ねられ重軽傷を負い、中国人女性の林雪琴さん(30)が死亡すると言う痛ましい事態となった。
 逮捕された名倉佳司容疑者は、運転直前に脱法ハーブを吸っていた事が明らかになっており、逮捕時、運転席で眼は虚ろ、意識は朦朧とし中途半端に開いた口からはヨダレがだらしなく垂れ、自力で車の外に出る事が出来ず、署員に引っ張り出されると言う状態であった。
 名倉容疑者が吸っていたと思われる脱法ハーブは、最近になって流通し始めた幻覚作用の強い最新型である可能性が高い事から、警視庁は入手経路やハーブの分析を急いでいるようだ。
 脱法ハーブは2004年頃より、欧州を中心として「Spice」と言う名称の乾燥した植物片を芳香剤お香として販売し、喫煙する事により大麻と同様の作用が現れると言う噂が広まり人気を得るに至った経緯がある。然し、調査の結果「Spice」から大麻成分は検出されず、含有成分を特定する事が出来ず不明のままであった。
 その数年後の再調査で「Spice」から大麻と類似する作用を示す「合成カンナビノイド」が検出され、この時点で初めて人工的に合成された薬物が添加されている事が明らかになった。
 巷に出回っている脱法ハーブの殆どは、お香芳香剤などと偽った目的で販売されており、指定薬物として薬事監視員による監視及び指導が行われているが、単純所持や使用の場合は規制外とされ、購入者の規制は事実上無しである為、罰せられない事から「合法ハーブ」として乱用を助長している側面もある。
 それにしても、このような実に危うい薬物を使用して車のハンドルを握ると言う行為は、脱法ハーブ以前の問題であり、「車は凶器」であると言う認識がドライバーに浸透しておらず、車社会を生きている私たちの最も身近なリスクの一つでもある。
 私も車の免許は持っているものの、精神科の主治医から「車の運転は出来れば止めておいた方がよい」とアドバイスを頂いた事もあり、メンタル系の薬を服用するようになってからは運転から遠ざかっている。
 メンタル系の薬に限らずどんな薬にも副作用は付き物であるし、特に眠気を催す薬は要注意である。時代とともに複雑化する人間関係や、情報化社会の波に呑み込まれて自分自身を見失い、路頭に迷う疲れた人々の心に降って沸いたような悪魔の囁きが語りかけて来る…。
「極上のひとときを貴方に、未体験ゾーンが貴方を待っている」
 あなたはこの誘惑に打ち勝つ事が出来ますか?


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青池の大蛇伝説と長楽寺(小説「届かなかった僕の歌」より抜粋)。

青池

 今からおよそ850年ほど前の話しである。仁安(六条天皇の朝1165~)年間、旧西益津村(現在の藤枝市本町辺り)にある岡出山の麓に粉川長楽斎と言う郷士が住んでおり、弁天さまから天神さまにかけての地域を村の人々は長者屋敷と呼んでいた。
 長楽斎は、仏法に帰依して信仰が厚く困っている人には必ず手を差し伸べるほど心優しく憐れみ深かったため、村の人々は「仏心長楽」、「粉川長者」などと呼び敬っていた。
 長楽斎の妻は「秋野」と言い、伊勢の国神戸の住人神戸大蔵人某の娘で、婚礼の際には家来を三人連れて来て、以来藤枝に住まわせ、神戸(かんべ)と言う姓を名乗らせた。それがもととなり、藤枝の三神戸と言う家柄が出来た(私の実家がその内の一つ)。
 その後、夫婦の間に愛らしい女の子が産まれたので、長楽斎は「賀姫(いわひめ)」と名付け、大事に育てた。賀姫は成人するにつれて容姿も大変美しくなり、両親に仕えて孝心深かった。
 長楽斎は、岡出山の下に安置した薬師如来信仰しており、娘もまた父に劣らぬ信仰家で、毎日、朝早く起きては、お参りをしていた。
 ところで、長者屋敷の裏山の東、約2キロ程の所に「真薦(マコモ)池」(現在の青池)と呼ばれる周囲約4キロ程の大きな池があった。この池には昔から大蛇(水龍)が棲み付いており、この大蛇が美しい賀姫に一目惚れし、ある日、美しい小姓の姿に化け、毎朝同じ時刻にお参りして、とうとう賀姫を虜にして池の底深く連れ込んでしまった。
 それを知った夫婦は怒り悲しんだ末に、石を焼いて炎にし、鉄を溶かして湯にし池の中に投げ入れた。その結果、さすがの大蛇もたまらず死んでしまったと言う。
 夫婦は、賀姫の菩提を弔うために、領地を割いて寺を建て、「長楽寺」と名付けた。弁天さまは、その薬師如来の斜め隣になっているが、可哀想な最後を遂げた賀姫のために、その場所を選んで建てたのだそうである。
 現在では押し寄せる宅地化の波により青池も小さくなってしまったが、今もなお、滾滾と湧き出る水を湛えてつつ、ひっそりと散歩する人々に癒しと憩いの場を与えている。池のほとりには大蛇を祀ったとされる弁天堂があり、昭和40年代頃までは広がる水田の中に大蛇の跡の「蛇溝(じゃみじょ)」と呼ばれる水路や、溝が太くなった場所の「見返り淵」などが残っていた。


※私の藤枝の実家に伝わる物語の一つ。実家に不幸があると、三号瓶を持って青池の水を汲みに行き、仏前に供える仕来りがあるが、理由は分からない。神戸家の菩提寺である長楽寺には、粉川長楽斎婦人が使っていたと思われる髪飾が今も安置されている。

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最後の合図。

合図

この街の少し先に
君の家があったね
今は家族の残り香だけで
来る人を拒み始めて
佇んでいる
もう 帰る場所がないんだね
行く当てのない子猫のように
ビルの林で迷子になる
戻れない時間と
消えてしまった約束の中で
僕は君に
最後の合図を送った



モナリザの悲しみ。

モナリザ

 歴史上最も有名な肖像画と呼ばれる「モナ・リザの微笑み」。イタリアを代表する美術家「レオナルド・ダ・ヴィンチ」は誰もが賞賛する天才画家である。
 この絵を完成させる為に費やした年月は3年~4年とも言われている。しかし、この絵が完成品かどうかはレオナルド自身にしか分からない。
 私はデザイン学校に通っていた頃デッサンをよく描いた。描けども描けどもこれで良いという判断が下せない。つまり自分の中で完成しないのである。
 これは自分との根競べであり、闘いでもあった。最終的には時間が終止符を打ったのだが、それで満足出来たかは別問題であった。
 芸術は執念だと先輩画家が教えてくれたのは私が18歳の時だった。絵画には描いた人のメッセージが込められている。これは詩でも同様である。絵画と詩が共通点も持つのは必然的なことであろう。
 モナリザに纏わる話題は豊富である。しかもそれらは謎に満ち、神秘的でより一層絵画の魅力を引き立てている。
 この作品に関してはここで述べるまでもないが、モナリザモデルがフィレンツェの商人の妻だという確証を得たという話もある。レオナルド自身の肖像画であると噂されたり、この一枚の絵画に対し、これほど多くの疑問が残るのは稀である。
 例え現代の最新科学技術を持って解析してもそれは憶測の域を出ない。モナリザの微笑みの奥深くに隠された悲しみを誰が受け止めることが出来るだろうか。微笑みと悲しみは運命を共にしたレオナルドの心が深い喪失感を味わい、失恋の代償としてこのモナリザが描かれたと私は推測している。
 一枚の絵画鑑賞した時、個々によってその印象は異なってくるだろう。絵には見えていないが、モナリザが流す涙はレオナルドの深い悲しみによって描かれているのである。見えない部分を描くこと、それが芸術と言うものなのかも知れない。

薬だけに頼らない生き方を学ぶ。

服用

 先日、三井記念病院に依頼しておいた『診断書』が手元に届いたのであるが、傷病名が6つも付いていたので我ながら唖然としてしまった。自分の病歴を振り返ってみて小学生の頃、祖母に言われた言葉を懐かしく思い出した。
  「俊樹は身体に爆弾を抱えているのだから、絶対に無理をしてはだめだよ」。その爆弾がいつ爆発するかも知れないと言う『恐怖』を常に抱きながら、蓮華寺池のマラソン大会に出て最後まで走り切った時、池の水面を走る風を見詰めながら「このまま死んでもいい―」と、地面に蹲ってしまった事など、思い返せば『死の淵』を幾度となく経験しつつも、こうしていまだに生き永らえている。
 そうやって気付くといつの間にか『僧帽弁置換術後』『心房細動』『三尖弁閉鎖不全症』『収縮性心膜炎』『虚血性心臓病(冠動脈ステント留置後)』『糸球体腎炎』と病気は増える一方だった。
 病気が一つ増える度にそれに比例して増えていくたち。この多くのによってわたしの命は繋ぎ止められているのは確かだけれども、だけに頼っていては『Quality of Life』は得られない。
  病気は治らないかも知れないが、今の自分に出来る事は限られてはいないという事。患者と医者は持ちつ持たれつの関係であり、自分の病気の症例が将来の医学に少なからず貢献している筈だというプラス思考で捉えてみれば、人生に於いて無駄な病気は一つもないという結論に到達するのである。
  わたしは心臓病のお陰で『詩』に出会い、そして詩が書けるようになった。天国の地図の冒頭を飾っている『手術台に上がれば』は、まさにその記念すべき作品でもあるわけで、病気によって失ったものは数多くあるけれど、神様はその代償としてわたしに『詩』を与えてくれたのである。

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懺悔の雨。

てるてる坊主

空が思い切り泣いている
枯れた少年の心がひび割れて
砂漠の中に立ち尽くす
母の涙が雨になり
懺悔の雨が降り注ぐ
降っても降っても少年の
心の乾きは癒せない

てるてる坊主が軒下で
雨が止むのを
待っていた
少年の変わりに
ずぶ濡れの
てるてる坊主が
待っていた


※2007年3月、千葉県市川市で起きた『英国人女性殺害事件』で逮捕された市橋達也容疑者をモチーフとして書き上げた詩。市橋受刑者は現在、無期懲役の刑に服しているが、獄中で彼が書いた『手記』が幻冬舎から出版されベストセラーとなった。その印税は1100万円となり、その殆どの額を加害者の遺族に渡そうとしたが断られている。

プロフィール

俊樹

Author:俊樹
本名/神戸俊樹
静岡県藤枝市出身。
19歳の時に受けた心臓手術を切っ掛けに詩を書き始める。
2005年3月詩集天国の地図を文芸社より出版、全国デビューを果たす。
うつ病回復をきっかけに詩の創作を再開800篇を超える作品が出来上がっている。
長編小説「届かなかった僕の歌」三部作を現在執筆中。
父をモデルとした小説「網走番外地」執筆開始。
東京都在住。
血液型O型/星座/山羊座
七草粥の日に産まれる。
2013年より大衆文藝雑誌ムジカにて創作活動中。
詩集・天国の地図 電子書籍化 
ダウンロード販売中!

ムジカ04号絶賛発売中!
お求めは… 池袋リブロ、青山リブロ、吉祥寺リブロ、新宿紀伊國屋、池袋ジュンク堂、渋谷丸善・ジュンク堂、吉祥寺ジュンク堂、神田三省堂、神田書泉グランデ、横浜有隣堂東口店、浦和パルコ五階紀伊國屋、他各書店、大衆文藝ムジカ編集部
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