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養護学校はわたしの故郷である。 

養護学校

 わたしが14歳だった頃、中2のクラス全員と天竜養護学校の白い校舎の前で撮影した写真である。モノクロなので分からないが、重度の心臓病だったわたしは常に貧血状態で蒼白い顔をしていた。
 授業に出る朝は決まって隣接する病棟の処置室で太い注射器に入った造血剤を打っていたが、その割には結構元気でしょっちゅう悪戯をして教師に怒られ、職員室に立たされたことも何度かあった。
 2005年5月に開いた同窓会(2012.7.30記事参照)の時に下級生から「養護学校で神戸さんが一番恐かった」と笑いながら言われてしまった。
 確かにかなり苛めた記憶もあるが、誰一人当時の事を恨んでいる者はいなかった。当時の養護学校(現・特別支援学校)は様々な病気を抱えた子どもたちの集団生活の場でもあった。病気を除けば普通の学校と何ら変わらない。それなのに大人たちは特別扱いをする。
 養護学校が特殊学級の延長にあるからだ。子ども或いは保護者の中には養護学校にいた事を忌み嫌う者がいまだに多く存在する。確かにわたしも社会に出てから養護学校にいた事を必死に隠し続けていた時期があった。
 就職する時など履歴書の学歴欄に養護学校卒業と書く勇気がなかったし、心臓病で障害者である事さえも隠していた。分かってしまったらまず採用して貰えないだろうと自分で思い込んでいたのかも知れない。
 だが、そんな風潮が社会に蔓延っていたのも事実である。採用する側にとってみれば健常者を最優先するだろう。わたしは健常者を装い100時間近い残業もやった。内部障害なので見た目は健康な人と同じだが、やはり健康な心臓を持った者には敵うはずもない。
 腕や足があり、耳が聞こえ目が見える事、当たり前の様である事がどれだけ大切かを知るには、障害者になって初めて理解するのかも知れない。

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テーマ: 障害者の自立

ジャンル: 福祉・ボランティア

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コメント

ぴっちぴちの

ぴっちぴちの中学生ですね。
若いっていいな。

以前、養護学校で臨時職員したことがあるんですけど、生徒さんは
体の具合が悪くなりがちだったり運動機能がよくないくらいで、結構
みんなしっかりしてた覚えがありますね。

だからと言って無理はあきまへん。
疲れたら休みましょうよ~。
過度な残業、私もしたことあるけど(毎日タイムカードが11時とか土
日祭日でたりとか)、後がきつかったです。そのときは会社のデスク
が体の一部状態でしたけどもー(笑)何かから逃げるかのように仕事
してたなぁ。懐かしい。

あら、何の話だったっけ・・・
あ、そうだ、無理はあきませんという話だった。 ア~。
余り無理なさらないように。

それではまたお邪魔します。

藍音ななを #- | URL | 2013/06/19 00:49 * edit *

おはようございます。
ネリムです。

障害を持つ人でも、安心して働ける場所は大切だなと感じました。

ネリム #oM6tt0T6 | URL | 2013/06/19 07:43 * edit *

現在はどのような風貌に成長したか想像しちゃった(*^^*ゞ
昔は養護学校ってだけで、白い目で見られてた・・・
分かります。
普通の中学校でしたが、校舎の離れに養護学級がありました。
どんな子が居るのかさえ知らない閉ざされた教室
今日のブログでそれを思い出しました。
顔も知らない同窓生、今は元気してるかな?なんてちょっぴりセンチ気分です。
雨降りだからか?笑

みゆきん #- | URL | 2013/06/19 11:34 * edit *

青春の1枚

神戸さんがいじめっ子で、後輩から怖がられるほどだったとは(笑)
なかなか衝撃の事実ですね。イメージとかなり違う。
そんなエピソードからも、養護学校が普通の学校とそう変わらないことがよくわかります。

障害者の就職はだんだん改善していると言うけれど、
偏見の目もあれば、どんな仕事を割り振ってあげればいいのかわからないという声もあり、
現在でもなかなか大変なようですね。しかも、見えづらい障害の人ほど。(精神・発達・難病)
いわゆる健常者の身体から考えたって、いまの日本の労働は、無理がありすぎですね。
どうしたらいいのか具体的な提言までは出来ませんが、障害のオープン・クローズ以前に
労働のあり方そのものを変えないと、この国の労働者はみんなどうかなっちゃいますよ。
障害者も無理しないで自立して生活していけるようにするにはどうしたらいいんでしょう?
まずは、健常者が無理なくやっていける労働にしないと、でしょうか。

燃える朝やけ #- | URL | 2013/06/19 21:28 * edit *

姉が…。

俊樹さんこんばんは(^^)
私の姉が知的障害を持っていたため、養護学校と書かれているのを見て姉の事を思い出しながら読ませていただきました。
確かに身近な存在で養護学校に行っている人がいる人とそうではない人では温度差みたいなものがありますね。
私は姉の事を頭がおかしいと馬鹿にされながら育ちました。
健常者と障がい者の間の存在だったと思います。
ですが、なかなか健常者には障がい者の事を理解してもらえず、悩んだ時期もありました。
履歴書とか家族の事を聞かれたりする事にも敏感でした。

私が結婚してからは姉と会う機会が無かったのですが、(養護施設に入っているため)久しぶりに会いに行きたいと思います。

それと、先日注文していた詩集が今日届きました。
じっくり読みたいと思います。

上原キョウ #- | URL | 2013/06/19 22:01 * edit *

体調はいかがですか?。

衝撃の事実でした。
私の息子は自閉症で、重度の知的障がいがあります。

普通の地元の学校に入れるか、養護学校に入れるか悩んだことがありました。
悩んでいる時に、「養護学校に進学を」との就学指導委員会から通知が届きました。

いろんな葛藤がありました。
おかげで、普通の人が経験できないようなことを経験できました。

養護学校のPТA会長、地元中学のPТA会長、両方やりました。
子どもは二人だけなのに・・・。

泣いたり笑ったり、本当の心の付き合いができたのは養護学校の方でした。
競争や勝ち負けではない、本来の人間としての成長を喜び合える関係。
心を許せる関係が、そこにあったような気がします。

競争をあおり、勝者をもてはやす社会には違和感を感じます。

神戸さんと同じで、私もフォーク少年でした。
みんなが平等に、差別されない自由な社会を夢みました。

30年以上が経ち、現実は・・・。
ただ、自分が勝者、成功者として、他人を見下すような人間になっていないことだけは誇りに思っています。

ヒゲワタ #- | URL | 2013/06/20 01:01 * edit *

俊樹さん整ったお顔されてたのですね!

みんな同じなのに・・・
大人の世界ではすぐ人と比べる
悲しいけど、それが事実。

何でも想像だけで、話していてもわからないですよね。
なってみて初めてわかる、その方の立場。
思い。辛さ。・・・・
だから簡単に、頑張って!て言えないです。

yume-mi #- | URL | 2013/06/20 01:28 * edit *

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# |  | 2013/06/20 11:52 * edit *

自分は世間では身障者と呼ばれる方たちと出会いがあり
そのなかには生まれた時からの方や事故や病気でなられた方たちもいます。
そういう方たちと友人になり悩みやいろんな話をしていると
健常者は彼らで五体満足な自分たちが身障者なんじゃないかと思う時があります。
彼らの方が肉体的にも精神的にも強いですからね。

zen #- | URL | 2013/06/21 10:30 * edit *

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# |  | 2013/06/21 11:56 * edit *

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