クレヨン


一本の
クレヨンが折れた
音も立てず
ひっそりと
山深く
名も無きその谷に
吹き渡る風は震えて眠り
月夜が照らす岩肌は
氷のように冷たかろう
闇の雫が滴り落ちる
その底で
君はもう
二度と絵筆を握らない
涙で滲んだクレヨン
空を悲しみの色に
染めるだけで



ムジカ創刊準備号に掲載された3作品の内の一つ。
2009年9月11日、不慮の事故で亡くなったクレヨンしんちゃんの作者である臼井儀人さんを偲んで書き上げた詩。

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俊樹
Posted by俊樹

Comments 13

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yume-mi  

クレヨンの優しい色合いが好きです。
コンテ?そんなのを昔使ったことがあります。^^

折れたクレヨンから
涙でにじむ悲しみがとても心に伝わりました。

空って見ている心の状態により
悲しい色に見えるときがありますものね。

楽しい色に見えるのが1番ですが
なかなか・・・。

切ないお話は心にひっかかりますよね。

2013/12/15 (Sun) 11:19 | EDIT | REPLY |   
みゆきん  

今の心情が伝わったわ
クレヨンしんちゃんの作者の本当の死の訳は謎だけど
好きな色のクレヨンが折れたからかもしれない。

2013/12/15 (Sun) 21:12 | EDIT | REPLY |   
koyuri  
クレヨンしんちゃんの

しんちゃん達が著者を困らせて、休載させては「先生って、体が弱いんだね」という話が見れないのが、とても残念です。

生きてさえいて下さったらと思うコトはままあります。

2013/12/15 (Sun) 22:37 | EDIT | REPLY |   
yoshi  

悲しみ色ってどんな色なのだろう?
幸せの色も知りたくなる。

作品の色は、あくまでも明るく、晴ればれとしていただけに、
亡くなった作者の心情が、増して無念に感じられてくる。

一本の折れたクレヨンの色も気にかかりますね~。



2013/12/16 (Mon) 00:51 | EDIT | REPLY |   
結依  

おはようございます。

”月夜が照らす岩肌”
美しくも、冷たかったでしょうね・・
陽が射す朝まで、待っていてほしかったです。
”闇の雫”
乾くまで、待っていてほしかったです。

2013/12/16 (Mon) 06:18 | EDIT | REPLY |   
ネリム  

こんにちは
臼井さんはとても素晴らしい方だなと改めて思いました。
クレヨンしんちゃんは家族との触れ合いや愛情が伝わってきました。

2013/12/16 (Mon) 12:11 | EDIT | REPLY |   
冷奴  

こんにちは。
鎮魂歌だったのですね。
臼井儀人さんはどこかでまた描いている。
そんな気がします。

詩集『天国の地図』を拝読しました。
「言葉」「夜更け」「雪」「心臓」...印象が強く私の心には響きました。
とくに「背中の傷」好きです♪

2013/12/16 (Mon) 14:29 | EDIT | REPLY |   
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2013/12/16 (Mon) 14:33 | EDIT | REPLY |   
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2013/12/17 (Tue) 16:39 | EDIT | REPLY |   
クロエ  
俊樹さま

私のような サイトをリンクして頂いても 良いのですか?
凄く 恥ずかしいです…(笑)

2013/12/17 (Tue) 18:36 | EDIT | REPLY |   
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2013/12/18 (Wed) 12:29 | EDIT | REPLY |   
マムチ  

こんばんわ~♪

素敵な詩ですね。
折れたクレオンは何色だったのでしょう・・。。

今日は一段と寒くなって、雪が降るかもしれませんので
体を温めて無理はしないで下さいね^^

2013/12/18 (Wed) 16:51 | EDIT | REPLY |   
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2013/12/23 (Mon) 01:11 | EDIT | REPLY |   

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