海

何処から流れ着いたのか
埠頭の風に煽られて
波間に漂う
赤いランドセルひとつ
取り残された悲しみが
君の背中の温もり
恋しがる
春をたっぷり詰め込んで
君と歩いた通学路
待ち焦がれていた
新学期
けれども波が春まで奪い去り
置いてきぼりのランドセル
波間で溺れたランドセル
名札の君が消えかけて
赤い涙が海染める


2年前の3月11日、被災地を巨大津波が襲いました。波が引いた後に残った瓦礫の山また山、その中に見つけた数多くのランドセル。そんな光景を見て胸を締め付けられる思いでした。
この「赤い涙のランドセル」はそんな中で出来上がった詩です。
初掲載
2012.5.27

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俊樹
Posted by俊樹

Comments 7

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鎌倉の草笛  

赤いランドセル
ふっと、涙ぐみます。
ランドセルに込めた哀惜に共感します。

メロデイーを付けようとは思わないのですか?

2012/06/18 (Mon) 11:28 | EDIT | REPLY |   
俊樹  
Re: タイトルなし

ありがとうございます。
メロディは別の人がつけてくれるんです。

> 赤いランドセル
> ふっと、涙ぐみます。
> ランドセルに込めた哀惜に共感します。
>
> メロデイーを付けようとは思わないのですか?

2012/06/18 (Mon) 18:02 | EDIT | REPLY |   
ネリム  

読むだけで胸が締め付けられます。

津波で犠牲になった
人々のご冥福ををお祈りします

2013/03/14 (Thu) 08:19 | EDIT | REPLY |   
まり姫  
俊樹さんへ!!

こんにちは~♪
東日本大震災の津波で犠牲になった大川小学校の子どもたちを思い起こさせる詩ですね。
日本の未来を背負ってくれるはずだった子どもたちの無念さはいかばかりかと思います。

2013/03/14 (Thu) 16:01 | EDIT | REPLY |   
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2013/03/14 (Thu) 20:11 | EDIT | REPLY |   
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2013/03/15 (Fri) 11:06 | EDIT | REPLY |   
アイヌラックル  

津波はランドセルの持ち主が抱きしめ続けた未来を奪った。
だけどもそのランドセルの中にはまだ未来が残っているはずです。
亡くなった子供達の分までその未来を大切に背負うのがこれからを生きる自分達の使命だと思ってます。

2013/03/15 (Fri) 22:27 | EDIT | REPLY |   

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