ミサイル

 核とミサイル依存症の国「北朝鮮」から、不意打ちの長距離弾道ミサイルが一発フィリピンの方角に向けて発射された。
 今回のミサイルも前回4月の時と同様に、人工衛星と言う肩書きを付けての打ち上げだった。前回の失敗を是が非でも取り返すべく、当局は持てる技術の全てをミサイル一発(約700億円)に賭けていた事は周知の通りである。
 金正日総書記の「先軍政治」を継承すべく金正恩政権は、父親の「遺訓」である「核・ミサイルの開発」を国の最も重要課題として継続の意思を明示し、金総書記没後1年を節目として国内外に武力と権力を誇示する為の"祝砲"と相成った訳である。
 打ち上げまでの過程を省みると、其処には北朝鮮ならではの狡猾なシナリオが設定されていた訳だが、発射予告通りに進めたのでは自前の挑発行為そのもののインパクト性に欠けると思ったのか、打ち上げ延期と言う形で諸外国の警戒感を緩慢へと導く目論見があったようである。
 日本国内では衆議院選挙戦の真っ最中でもあり、その延期によって当面は選挙一筋に打ち込めるとたかをくくっており、街中に騒音を撒き散らす街宣車もどきの選挙カーが縦横無尽に「○○に一票を」と
選挙の時期だけ必死になる候補者たちの姿が至る所で見受けられた。
 この悪意に充ちた北のシナリオに最も打撃を受けたのは休戦中の韓国である。情報が錯綜し混乱を招き政府の情報分析力に国民の批判が集中した。
 韓国にとって北のミサイル発射成功は最も屈辱的なものであったろう事は察しが付く。何故ならば韓国は国産のロケットでの衛星打ち上げに成功していないからであり、長距離ミサイルの技術では北朝鮮に一歩リードされている形となってしまったからでもある。
 何れにせよ、韓国、日本、アメリカなどの国々はミサイル発射を指を加えて見る格好となり、この打ち上げ成功が、今後の北朝鮮の傍若無人を更に加速させる可能性を秘めている事は確かなようである。
 国連安保理は直ちに非難の意思表示を明確に打ち出しているが、各国の反応について北はそれすらもシナリオ通りの結果と受け止めており、北朝鮮への制裁圧力が高まったとしても、安保理そのものが弱体化している現状を見れば焼け石に水と言ったところだろう。
 まさにやりたい放題の北朝鮮に対し、打つ手なしが現状である。過去の例も見ても分かる通り、何ら怯む事なく次の一手を用意周到に準備している北にとっては、してやったりの大成功だったのかも知れない。
 但し、この北朝鮮の野望とも言える「核とミサイル」の融合は国力の乏しい現実の前にそう長くは続かないものとわたしは認識しているし、北朝鮮恐るるに足らずと言うのがわたしの率直な私見でもある。

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俊樹
Posted by俊樹

Comments 5

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まり姫  

こんにちは~♪
いつもお立ち寄りありがとうございます^^
北朝鮮は国民の疲弊を無視し、軍事優先の独裁体制を敷いていますが、いずれ国民から見放される時が来ると思います。
いくら儒教国家であっても、いずれは金王朝は破たんするでしょうね(笑)
労働党などと名乗っていますが、あれはどう見てもただの王政国家でしょう。

2012/12/18 (Tue) 16:46 | EDIT | REPLY |   
ネリム  

いつもお立ち寄り有難うございます。
猫ちゃんのミサイル可愛いです。

北朝鮮の独裁体制がいい加減なくなるといいなと思いました。

2012/12/18 (Tue) 23:14 | EDIT | REPLY |   
冴子  

何処へ飛んで行くか分からないミサイル、風刺画が可愛いですね。

2012/12/19 (Wed) 00:50 | EDIT | REPLY |   
フウ  
必要以上に恐れないほうが無難です

キタのミサイルの技術は眉に唾をつけた側面
もまだまだあるらしいのは事実です

冷静に対処し、マスコミが必要以上に煽って
軍事産業の公共事業に税金投入だけは
避けたいものです

もちろん 非常事態に備えて守る準備は
必要ですが、日本にまで軍産複合体は必要
ないと考えられます

2012/12/20 (Thu) 21:42 | EDIT | REPLY |   
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2012/12/31 (Mon) 09:35 | EDIT | REPLY |   

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