デイルーム


かあさん かあさん
かあさん かあさん
病棟中に老人の呼ぶ声が響き渡る
明けても暮れても
かあさん かあさん
隣人は
うるせえ このクソじじいと
小声でののしるが
老人の耳はかあさんで一杯だ
そのかあさんは
午後3時
飛び切り上等の笑顔を土産にやってくる
病室を 自分の家だと思い込み
寝ても覚めても
かあさん かあさん
腰が曲がって小さくなった
自慢のかあさんは
それでも笑顔を忘れない
この老いたる夫婦に
久遠の約束あり
わたしは小さく頷いて
カーテンを閉めた
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俊樹
Posted by俊樹

Comments 4

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ネリム  

お母さんへの思いが伝わってくる詩だと思いました。
離れてみると親の有り難味が分かりますね。

2013/01/05 (Sat) 14:51 | EDIT | REPLY |   
アハウ クニヒコ  
生きててよかった

道教とか禅とか密教の延命魔術に心得があるのであなたの延命長寿祈っておきます。
今年も頑張りましょう!

2013/01/05 (Sat) 15:04 | EDIT | REPLY |   
たえ  
こんばんわ^^

夫婦としては、ある意味理想像かもしれません。

夫婦になってからその時期に至るまで、悲喜こもごもあったでしょうが、それらを超越して
今の、お互いを必要とし大切に思う・・・

人生の宿題を残さず消化できている...
生きるとはそういう事かも知れませんね^^*/

2013/01/06 (Sun) 00:45 | EDIT | REPLY |   
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2013/01/06 (Sun) 10:08 | EDIT | REPLY |   

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