桜のプラネタリウム。
NIKON Z7Ⅱ,Mモード,WB晴天,ISO64,SS1/200,f/6.3 NIKKOR Z MC105mm f/2.8 VR S
今年は花曇りの日が多く、桜の撮影に適した天候に中々恵まれなかったが、ギリギリ何とか間に合う事が出来た。昨年と同様、千鳥ヶ淵へと出掛ける。コロナ禍ではあるが、桜の名所だけあって凄い人出。流石に酒を煽って宴会に興じるようなマナー違反者はいなかったが人の流れが多いため、見物の邪魔にならないよう周りに気を遣いながらの撮影だった。
桜にも色々と種類がある事は知っていても、代表的なソメイヨシノがどんな桜なのか見ただけでは判別が付かない。撮影した桜は多分ソメイヨシノだと思う。そう言えば、先に投稿した芝桜だが、あるご婦人から『サクラソウ』だと教えて頂いた。サクラソウと芝桜、似て非なるものだが、いい加減花音痴から卒業しないと恥をかくだけである。知らぬが花とは別問題で、自分の知識の無さを曝け出す事ほど恥ずかしいものはない。撮影の前にその被写体について『知識を得る』をポリシーとして撮影に臨んでいる訳で、今年は沢山の花を撮影するつもりだから、何としてでも花音痴から脱却したい。
今年は花曇りの日が多く、桜の撮影に適した天候に中々恵まれなかったが、ギリギリ何とか間に合う事が出来た。昨年と同様、千鳥ヶ淵へと出掛ける。コロナ禍ではあるが、桜の名所だけあって凄い人出。流石に酒を煽って宴会に興じるようなマナー違反者はいなかったが人の流れが多いため、見物の邪魔にならないよう周りに気を遣いながらの撮影だった。
桜にも色々と種類がある事は知っていても、代表的なソメイヨシノがどんな桜なのか見ただけでは判別が付かない。撮影した桜は多分ソメイヨシノだと思う。そう言えば、先に投稿した芝桜だが、あるご婦人から『サクラソウ』だと教えて頂いた。サクラソウと芝桜、似て非なるものだが、いい加減花音痴から卒業しないと恥をかくだけである。知らぬが花とは別問題で、自分の知識の無さを曝け出す事ほど恥ずかしいものはない。撮影の前にその被写体について『知識を得る』をポリシーとして撮影に臨んでいる訳で、今年は沢山の花を撮影するつもりだから、何としてでも花音痴から脱却したい。
ウクライナに自由と平和の鐘が鳴り響く。
Nikon Z7Ⅱ,Mモード,WB晴天,ISO200,SS/10秒,f/16 LAOWA FFⅡ 14mm f4.0
黒海と繋がるアゾフ海に面した港湾都市として栄えたマリウポリ。観光地としても有名で、年間を通して数多くの観光客が訪れる美しい街であった。ロシア軍の軍事侵攻によって、現在は以前の面影を残す事もなく、ロシア軍の無差別攻撃により街は瓦礫の山と化し、見るも無惨な姿に変貌してしまった。
ロシアがウクライナへ軍事侵攻を開始してから既に約2ヶ月余り。当初はロシア軍の圧倒的な軍事力を持ってすればキーウ(キウイ)を3日で制圧出来ると高を括っていた盲目の暴君、プーチン大統領の目論見は屈強なウクライナ軍の徹底抗戦を前にして、大きく崩れ、作戦の甘さと方向転換を余儀なくされる事となり、親ロシア派が実効支配する東部ドンバス地方の掌握を最優先させる作戦へと舵を切った。南東部の要衝マリウポリへの攻撃は日毎に激化し、要塞化した製鉄所に立て籠もるアゾフ大隊との激しい戦闘が連日連夜続いている。
マリウポリには未だに数多くの民間人が避難する事も出来ず、爆音と飛び交う銃声の中で恐れ戦きながら電気も水も食料さえもない極限状態を必死に耐え忍んでいる。ロシアの旗艦『モスクワ』がウクライナ側の対艦ミサイル『ネプチューン』2発が命中し、結果的に沈没した事について、ロシアはそれを認めてはいないものの、ロシア軍にとって大きな打撃になった事は間違いない。その報復として一時は平穏を取り戻していたキーウへ再びミサイル攻撃を開始。
ゼレンスキー大統領の強気な姿勢も依然として健在で徹底抗戦の構えを変えておらず、今後の状況によってはアフガン戦争のように長期化し泥沼の戦いになる様相を指し示している。最も気がかりなのはロシア側が劣勢に陥った時、プーチンが化学兵器の使用或いは核のボタンを押すと言う最悪のシナリオが現実のものとなる事である。
何れにせよもうこれ以上の市民、特に女性や子どもの犠牲が増える事があってはならない。ウクライナに本当の意味で自由と平和の鐘が鳴り響く事を切に願うばかりである。
※冬の間は寒さで行けなかったお台場へ久しぶりに行った。お台場は広く撮影スポットが多数存在しており、全てを周り切るには一日では物足りない。桜も満開でその下でランチを広げお花見を愉しんでいる家族やカップルを見て、日本の平和が永遠に続くようにと自由の女神像を見詰めながら祈った。
黒海と繋がるアゾフ海に面した港湾都市として栄えたマリウポリ。観光地としても有名で、年間を通して数多くの観光客が訪れる美しい街であった。ロシア軍の軍事侵攻によって、現在は以前の面影を残す事もなく、ロシア軍の無差別攻撃により街は瓦礫の山と化し、見るも無惨な姿に変貌してしまった。
ロシアがウクライナへ軍事侵攻を開始してから既に約2ヶ月余り。当初はロシア軍の圧倒的な軍事力を持ってすればキーウ(キウイ)を3日で制圧出来ると高を括っていた盲目の暴君、プーチン大統領の目論見は屈強なウクライナ軍の徹底抗戦を前にして、大きく崩れ、作戦の甘さと方向転換を余儀なくされる事となり、親ロシア派が実効支配する東部ドンバス地方の掌握を最優先させる作戦へと舵を切った。南東部の要衝マリウポリへの攻撃は日毎に激化し、要塞化した製鉄所に立て籠もるアゾフ大隊との激しい戦闘が連日連夜続いている。
マリウポリには未だに数多くの民間人が避難する事も出来ず、爆音と飛び交う銃声の中で恐れ戦きながら電気も水も食料さえもない極限状態を必死に耐え忍んでいる。ロシアの旗艦『モスクワ』がウクライナ側の対艦ミサイル『ネプチューン』2発が命中し、結果的に沈没した事について、ロシアはそれを認めてはいないものの、ロシア軍にとって大きな打撃になった事は間違いない。その報復として一時は平穏を取り戻していたキーウへ再びミサイル攻撃を開始。
ゼレンスキー大統領の強気な姿勢も依然として健在で徹底抗戦の構えを変えておらず、今後の状況によってはアフガン戦争のように長期化し泥沼の戦いになる様相を指し示している。最も気がかりなのはロシア側が劣勢に陥った時、プーチンが化学兵器の使用或いは核のボタンを押すと言う最悪のシナリオが現実のものとなる事である。
何れにせよもうこれ以上の市民、特に女性や子どもの犠牲が増える事があってはならない。ウクライナに本当の意味で自由と平和の鐘が鳴り響く事を切に願うばかりである。
※冬の間は寒さで行けなかったお台場へ久しぶりに行った。お台場は広く撮影スポットが多数存在しており、全てを周り切るには一日では物足りない。桜も満開でその下でランチを広げお花見を愉しんでいる家族やカップルを見て、日本の平和が永遠に続くようにと自由の女神像を見詰めながら祈った。
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スカイツリーに花が舞う。
Nikon Z7Ⅱ,Mモード,WB曇天,ISO200,SS/1.3秒,f/8 Z24-200mm f/4-6.3VR
河津桜が咲く頃になると東京ソラマチへ出掛ける。スカイツリーの直ぐ下を流れる『北十間川』に架かる『東武橋』の辺りに河津桜が2本立っており、数多くの写真愛好家や、観光客で賑わう人気の撮影スポットである。
2月下旬~3月中旬辺りが見頃となり、ライトアップされたスカイツリーを背景にした河津桜とのコラボは何回見ても飽きる事のない東京を代表する風物詩となっている。ただ、残念な事に撮影範囲が狭く人が多くなる夜間は密集してしまうため、撮影ポイントを見つけるのに結構苦労する。誰が撮っても同じような構図となり、自分の個性を如何に引き出すか、その辺りで狭い中を試行錯誤しつつの撮影だった。
日中なら兎も角、夜景ともなればやはり三脚を使いたい所ではあるが、『三脚禁止』の赤い文字が目立っている。それでもそんなルールお構いなしの若いカメラマン数人が堂々と三脚を広げて場所を占領してしまうため、その間を縫うように奥へと入り込み、ベストポジションを何とか確保した。
私はつい最近、低い位置に咲いている花の撮影のため、卓上のミニ三脚(SLIK)を購入しており、この日もカメラに取り付けていた。その三脚を自分の胸を台にして押し当て、モニターを見ながら構図を決め撮影。10~15秒といった長時間露光は無理でもかなり遅いシャッタースピードで撮る事が出来た。電信柱にでもなった積りで自分さえ動かなければ何とかいけると思った訳で、これが意外にも使える事が分かりこれでまた撮影の可能性が広がったと嬉しくなった。
河津桜が咲く頃になると東京ソラマチへ出掛ける。スカイツリーの直ぐ下を流れる『北十間川』に架かる『東武橋』の辺りに河津桜が2本立っており、数多くの写真愛好家や、観光客で賑わう人気の撮影スポットである。
2月下旬~3月中旬辺りが見頃となり、ライトアップされたスカイツリーを背景にした河津桜とのコラボは何回見ても飽きる事のない東京を代表する風物詩となっている。ただ、残念な事に撮影範囲が狭く人が多くなる夜間は密集してしまうため、撮影ポイントを見つけるのに結構苦労する。誰が撮っても同じような構図となり、自分の個性を如何に引き出すか、その辺りで狭い中を試行錯誤しつつの撮影だった。
日中なら兎も角、夜景ともなればやはり三脚を使いたい所ではあるが、『三脚禁止』の赤い文字が目立っている。それでもそんなルールお構いなしの若いカメラマン数人が堂々と三脚を広げて場所を占領してしまうため、その間を縫うように奥へと入り込み、ベストポジションを何とか確保した。
私はつい最近、低い位置に咲いている花の撮影のため、卓上のミニ三脚(SLIK)を購入しており、この日もカメラに取り付けていた。その三脚を自分の胸を台にして押し当て、モニターを見ながら構図を決め撮影。10~15秒といった長時間露光は無理でもかなり遅いシャッタースピードで撮る事が出来た。電信柱にでもなった積りで自分さえ動かなければ何とかいけると思った訳で、これが意外にも使える事が分かりこれでまた撮影の可能性が広がったと嬉しくなった。
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心の奥に咲いた花。
NIKON Z7Ⅱ,Mモード,WB晴天,ISO64,SS/125,f/5 NIKKOR Z MC105mm f/2.8 VR S
Zマウントのマクロレンズ、Z MC105mmを購入したので、自宅近所に咲いている花を撮影に行った。花音痴は相変わらずなので種類は解らぬが多分、寒桜と芝桜ではないかと思う。マクロレンズはタムロンのSP90mmがあったので敢えて購入する必要もなかった。一眼レフのD810でタムキューを使っていた時は充分その優れた解像力を発揮してくれる非常に良いレンズだったのだが、ミラーレス一眼に変えてからどうもしっくり来ない。
オートフォーカスが甘かったり、カメラ本体の手ブレ補正が使用出来なかったりと、少し不満を持ったのが購入の切っ掛けとなっている。ほぼ同時期に発売されたMC50mmとMC105mmのどちらにするかかなり迷った。MC50mmの方は何と言ってもその小さなサイズと軽さにある。写りも申し分のない優れたマクロレンズである事は間違いない。
この両者を比較して様々な角度から検証して得た結果、やはりSラインのMC105mmに軍配が上がった。値段も12万と意外にリーズナブルである。因みにMC50mmは7万程度。購入してから後悔したくないので、ここは妥協せずMC105mmを選んだ訳である。私の得意とするのは風景写真なので花は結構苦手意識がある。それと風景よりも花を撮っている時の方がかなり体力を消耗する。マクロともなるとカメラを持つ手がプルプル震えるし、シャッターを切るまでの間は呼吸を止めて集中するから心肺機能の悪い私には実にハードな撮影となる。撮り終えた後、ハァハァと肩で息を整えるほど。だが、好きな女性を口説き落とすつもりで花に語りかけ、花がこちらに振り向いてくれた時の歓びは言葉では語れぬものがある。今後は積極的に花の撮影に取り組むつもりでいる。
Zマウントのマクロレンズ、Z MC105mmを購入したので、自宅近所に咲いている花を撮影に行った。花音痴は相変わらずなので種類は解らぬが多分、寒桜と芝桜ではないかと思う。マクロレンズはタムロンのSP90mmがあったので敢えて購入する必要もなかった。一眼レフのD810でタムキューを使っていた時は充分その優れた解像力を発揮してくれる非常に良いレンズだったのだが、ミラーレス一眼に変えてからどうもしっくり来ない。
オートフォーカスが甘かったり、カメラ本体の手ブレ補正が使用出来なかったりと、少し不満を持ったのが購入の切っ掛けとなっている。ほぼ同時期に発売されたMC50mmとMC105mmのどちらにするかかなり迷った。MC50mmの方は何と言ってもその小さなサイズと軽さにある。写りも申し分のない優れたマクロレンズである事は間違いない。
この両者を比較して様々な角度から検証して得た結果、やはりSラインのMC105mmに軍配が上がった。値段も12万と意外にリーズナブルである。因みにMC50mmは7万程度。購入してから後悔したくないので、ここは妥協せずMC105mmを選んだ訳である。私の得意とするのは風景写真なので花は結構苦手意識がある。それと風景よりも花を撮っている時の方がかなり体力を消耗する。マクロともなるとカメラを持つ手がプルプル震えるし、シャッターを切るまでの間は呼吸を止めて集中するから心肺機能の悪い私には実にハードな撮影となる。撮り終えた後、ハァハァと肩で息を整えるほど。だが、好きな女性を口説き落とすつもりで花に語りかけ、花がこちらに振り向いてくれた時の歓びは言葉では語れぬものがある。今後は積極的に花の撮影に取り組むつもりでいる。
写真撮影はリハビリの一環である。
NIKON Z7Ⅱ,Mモード,WB曇天,ISO64,SS/2秒(100),f/14(11) Z14-30mm f/4 S
昨年の6月下旬、撮影中に転倒し右脚に全治4ヶ月の大怪我を負った。一ヶ月間は腫れと痛みで撮影を断念し治療に専念。撮影許可が出たのは7月下旬だった。満を持して出掛けた場所が竹芝埠頭。都営大江戸線・大門駅から徒歩10分も掛からず、幾つかの撮影スポットが点在するこの場所が私は好きである。
勿論、右脚の違和感は残ったままなので、出来るだけ体重を掛けず引き摺るように歩いた。東京湾を渡って来る潮風に吹かれながらシャッターを切る。カシャ、カシャ、その音が実に心地よく、溜まりに溜まった写欲が迸るように悠然と拡がる青い世界を捉えて行く。心臓病や慢性腎不全など大病を患っていると、自分が取る行動の殆どがリハビリの一環となる。
思い起こせば2019年の3月下旬、掛かり付けである三井記念病院の裏にある公園で桜の写真を撮った事が私の撮影本能に火を付けた。それ以来、写真の世界へと深く深くのめり込むようになった。レインボーブリッジを徒歩で往復したり、最もハードだったのは自宅のある西台から荒川の上流にある『彩湖』まで徒歩で往復した時の事。2万5千歩を超えていたと記憶している。そんな無謀な行動が出来たのも只管、写真を撮りたいと言うシンプルな気持ちだけだった。カメラはスマフォだったので重量など気にする必要もなかった。そうして一年が経った頃スマフォカメラの限界を感じ、どうしても一眼レフが欲しくなった。中古のNikon D700を2万9千円で手に入れた。
生まれて初めて一眼レフカメラに触れた時のあの胸踊る高揚感は今も忘れない。分厚い取説なんぞは邪魔臭く、好き勝手にカメラをいじりまわし、自己流でカメラのイロハを覚えて行った。被写体に向かう時は好きな人を口説くようにシャッターを切った。
循環器の主治医が言った。「神戸さん、カメラ始めてから調子いいみたいだね」。「はい!先生、撮影している時は病気の事や悩みなど一切忘れる事が出来るんですよね」主治医は笑って「うん、うん」と頷いた。
カメラと出会っていなかったら私は相変わらず心不全に悩まされ、入退院を繰り返す人生を送っていただろう。「病院のベッドが恋しい」と冗談を言っていた頃が懐かしい。帰港中だった東海汽船の『さるびあ丸』に乗って、いつか太平洋の船旅に出て、小笠原諸島の自然をカメラに収めてみたいと思っている。
昨年の6月下旬、撮影中に転倒し右脚に全治4ヶ月の大怪我を負った。一ヶ月間は腫れと痛みで撮影を断念し治療に専念。撮影許可が出たのは7月下旬だった。満を持して出掛けた場所が竹芝埠頭。都営大江戸線・大門駅から徒歩10分も掛からず、幾つかの撮影スポットが点在するこの場所が私は好きである。
勿論、右脚の違和感は残ったままなので、出来るだけ体重を掛けず引き摺るように歩いた。東京湾を渡って来る潮風に吹かれながらシャッターを切る。カシャ、カシャ、その音が実に心地よく、溜まりに溜まった写欲が迸るように悠然と拡がる青い世界を捉えて行く。心臓病や慢性腎不全など大病を患っていると、自分が取る行動の殆どがリハビリの一環となる。
思い起こせば2019年の3月下旬、掛かり付けである三井記念病院の裏にある公園で桜の写真を撮った事が私の撮影本能に火を付けた。それ以来、写真の世界へと深く深くのめり込むようになった。レインボーブリッジを徒歩で往復したり、最もハードだったのは自宅のある西台から荒川の上流にある『彩湖』まで徒歩で往復した時の事。2万5千歩を超えていたと記憶している。そんな無謀な行動が出来たのも只管、写真を撮りたいと言うシンプルな気持ちだけだった。カメラはスマフォだったので重量など気にする必要もなかった。そうして一年が経った頃スマフォカメラの限界を感じ、どうしても一眼レフが欲しくなった。中古のNikon D700を2万9千円で手に入れた。
生まれて初めて一眼レフカメラに触れた時のあの胸踊る高揚感は今も忘れない。分厚い取説なんぞは邪魔臭く、好き勝手にカメラをいじりまわし、自己流でカメラのイロハを覚えて行った。被写体に向かう時は好きな人を口説くようにシャッターを切った。
循環器の主治医が言った。「神戸さん、カメラ始めてから調子いいみたいだね」。「はい!先生、撮影している時は病気の事や悩みなど一切忘れる事が出来るんですよね」主治医は笑って「うん、うん」と頷いた。
カメラと出会っていなかったら私は相変わらず心不全に悩まされ、入退院を繰り返す人生を送っていただろう。「病院のベッドが恋しい」と冗談を言っていた頃が懐かしい。帰港中だった東海汽船の『さるびあ丸』に乗って、いつか太平洋の船旅に出て、小笠原諸島の自然をカメラに収めてみたいと思っている。
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ジブリの世界へようこそ!!。
NIKON Z7Ⅱ,Mモード,WB晴天,ISO200,SS1/100,f/2.8 NIKKOR Z 28mm f/2.8
押上のスカイツリーを撮影に行く際、必ず立ち寄る場所が『東京ソラマチ』の直ぐ近くにある『どんぐり共和国』。スタジオジブリ作品のキャラクターたちが所狭しと数多く揃っており、客の眼を愉しませてくれる。その中で最も人気のあるキャラが『トトロ』。正面ウインドウには、かなり大きなねこバスと小さなトトロの人形が展示されており来店客を出迎えてくれる。
私の目的はキャラの購入ではなく、ただひたすら撮影するのみ。お気に入りのキャラを見つけ食い入るようにシャッターを切っていると、お店のオーナーらしきご婦人が話し掛けて来た。私は、春夏秋冬の年4回、必ず立ち寄り撮影しそれをInstagramに投稿している事を伝え、夏バージョンのトトロを見せるとご婦人は眼を丸くし驚き「これこの店ですか!」と信じられないような様子で撮影した何枚かの写真を見てくれた。
私は撮影する際、必ず被写体に話し掛けるようにしている。すると不思議なもので想いが伝わったかのような表情を見せてくれるから面白い。
さて、以前、Zマウントの単焦点レンズZ40mmを買う予定と記したが、手に入るのが早くて6月頃と言うので、それまでとても待てない私は同時期に発売した、Z28mm f2.8を衝動買いしてしまった。アップした写真はそのレンズで撮ったもの。重量160gと非常に軽く、しかも3万円と破格のお値段!28mmの広角レンズだが、最短撮影距離0.19mとかなり寄る事も出来るため、風景から物撮り、テーブルフォト、ポートレートまでと幅の広い撮影が可能な万能レンズである。
その軽さの恩恵でもう1本レンズを持ち歩く事が可能になり、心臓の悪い私でもさほど苦にならないのは非常に有り難い。撮影の幅がまた一歩広がり愉しみがどんどん増えて行く今日この頃である。これでコロナさえ収まってくれれば言うことなしなのだが…。
押上のスカイツリーを撮影に行く際、必ず立ち寄る場所が『東京ソラマチ』の直ぐ近くにある『どんぐり共和国』。スタジオジブリ作品のキャラクターたちが所狭しと数多く揃っており、客の眼を愉しませてくれる。その中で最も人気のあるキャラが『トトロ』。正面ウインドウには、かなり大きなねこバスと小さなトトロの人形が展示されており来店客を出迎えてくれる。
私の目的はキャラの購入ではなく、ただひたすら撮影するのみ。お気に入りのキャラを見つけ食い入るようにシャッターを切っていると、お店のオーナーらしきご婦人が話し掛けて来た。私は、春夏秋冬の年4回、必ず立ち寄り撮影しそれをInstagramに投稿している事を伝え、夏バージョンのトトロを見せるとご婦人は眼を丸くし驚き「これこの店ですか!」と信じられないような様子で撮影した何枚かの写真を見てくれた。
私は撮影する際、必ず被写体に話し掛けるようにしている。すると不思議なもので想いが伝わったかのような表情を見せてくれるから面白い。
さて、以前、Zマウントの単焦点レンズZ40mmを買う予定と記したが、手に入るのが早くて6月頃と言うので、それまでとても待てない私は同時期に発売した、Z28mm f2.8を衝動買いしてしまった。アップした写真はそのレンズで撮ったもの。重量160gと非常に軽く、しかも3万円と破格のお値段!28mmの広角レンズだが、最短撮影距離0.19mとかなり寄る事も出来るため、風景から物撮り、テーブルフォト、ポートレートまでと幅の広い撮影が可能な万能レンズである。
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Winter of Tokyo Sky Tree!
Nikon Z7Ⅱ,Mモード,WB晴天,ISO200,SS/10秒,f/16 LAOWA FFⅡ 14mm f4.0
今年の冬は例年に比べると寒さが厳しく、夜景撮影の好きな私も流石に撮影回数が極端に減ってしまった。昨年の今頃は週二回のペースで撮影に出掛けており、日によっては5月上旬のポカポカ陽気の日もあった。撮影時、熱くてジャケットを脱いで撮影した事を覚えている。心臓の悪い私にとって寒さは大敵、慢性的な心不全だから常に血の巡りが悪いところへ寒さで血管が縮み更に流れが悪くなる…。
あんまり冷えると私の場合、舌の先の感覚が無くなり、口の中がなんとも嫌な感覚に見舞われるが、身体が温まってくればそれらの症状は消える。コロナ禍と言う事もありもしかして「感染?」と疑いたくなって来る。オミクロンは一向に減る気配を見せないし、このまま春を迎え人流が増えてくれば更に感染拡大し、一気に7波に突入なんてこともあり得るだろう。全く、困った世の中になってしまったものだ…。
このスカイツリーは、1月28日に撮影したもの。その日は気温も10℃以上あり風もなく比較的温かい一日だった。寒さの限界まで堪えて撮影した大雪の日に比べれば、温泉に浸って撮影している気分だった。
私が初めてスカイツリーを訪れたのは2012年8月の事。完成間もない電波塔としては世界一を誇るこのとてつもなく高い塔をひと目見ようと、全国各地から毎日大勢の観光客が訪れ、入場まで3時間待ちは当たり前の反響ぶりだった。当時、あまりの人の多さと長い待ち時間に圧倒され、結局の所、首が痛くなるほど見上げ記念写真を一枚撮っただけで終わってしまった。
写真に興味がある訳でもなく、日記代わりにその日の思い出として撮影していただけの頃だった。一眼レフを始めてからは、幾度となくこの場所を訪れ撮影はするけれど、未だに登ってはいない。日中は味気ない鉄の塊のこの塔が夕暮れと共にライトアップされ、その姿を一変させる。季節やイベント等により変化する光のパレードは見るものを魅了し、東京のシンボルとして多くの人から愛されている。嘗て東京タワーがそうだったように、人々の幸福を願いながら今夜も光輝いている…。
今年の冬は例年に比べると寒さが厳しく、夜景撮影の好きな私も流石に撮影回数が極端に減ってしまった。昨年の今頃は週二回のペースで撮影に出掛けており、日によっては5月上旬のポカポカ陽気の日もあった。撮影時、熱くてジャケットを脱いで撮影した事を覚えている。心臓の悪い私にとって寒さは大敵、慢性的な心不全だから常に血の巡りが悪いところへ寒さで血管が縮み更に流れが悪くなる…。
あんまり冷えると私の場合、舌の先の感覚が無くなり、口の中がなんとも嫌な感覚に見舞われるが、身体が温まってくればそれらの症状は消える。コロナ禍と言う事もありもしかして「感染?」と疑いたくなって来る。オミクロンは一向に減る気配を見せないし、このまま春を迎え人流が増えてくれば更に感染拡大し、一気に7波に突入なんてこともあり得るだろう。全く、困った世の中になってしまったものだ…。
このスカイツリーは、1月28日に撮影したもの。その日は気温も10℃以上あり風もなく比較的温かい一日だった。寒さの限界まで堪えて撮影した大雪の日に比べれば、温泉に浸って撮影している気分だった。
私が初めてスカイツリーを訪れたのは2012年8月の事。完成間もない電波塔としては世界一を誇るこのとてつもなく高い塔をひと目見ようと、全国各地から毎日大勢の観光客が訪れ、入場まで3時間待ちは当たり前の反響ぶりだった。当時、あまりの人の多さと長い待ち時間に圧倒され、結局の所、首が痛くなるほど見上げ記念写真を一枚撮っただけで終わってしまった。
写真に興味がある訳でもなく、日記代わりにその日の思い出として撮影していただけの頃だった。一眼レフを始めてからは、幾度となくこの場所を訪れ撮影はするけれど、未だに登ってはいない。日中は味気ない鉄の塊のこの塔が夕暮れと共にライトアップされ、その姿を一変させる。季節やイベント等により変化する光のパレードは見るものを魅了し、東京のシンボルとして多くの人から愛されている。嘗て東京タワーがそうだったように、人々の幸福を願いながら今夜も光輝いている…。
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夕暮れ哀歌。
Nikon Z7Ⅱ,Mモード,WB曇天,ISO64,SS1/40秒,f/7.1 Z14-30mm f/4 S
京浜急行の立会川駅から徒歩数分の所に『しながわ花海道』があり、四季を通して色とりどりの花を散歩がてら楽しむ事が出来る。その道を鮫洲試験場方面へ20分ほど歩くと、勝島運河に架かる鮫洲橋に出る。この夕景はその橋の上から撮影。真っ赤に染まる夕陽とその下をタイミング良くその日の仕事を終えたタグボート(曳船)が係留場所の『船だまり』へと帰港して来た所を捉えた。美しい航跡が左右に拡がり大きな波紋となって行く。そこに夕陽の赤が反射して現実離れした美しさを醸し出していた。その神秘的な風景に私は何度もシャッターを切った。
橋の上に1時間近くいたと思うが、時間は覚えていない。同じ場所から撮った写真が50枚以上ある事から時間の経過とともに変わりゆく自然が織りなす一期一会を根気よく納得出来るまで追い求めていたのだと思う。
夕暮れ時は美しいけれどもその反面何処か悲しく哀愁を抱かせる。それ故、出来上がったポエムもやはり『終わった恋』或いは悲恋がテーマとなって来る。撮影している最中に空から言葉が降って来る…そんな感じで詩が生まれる訳である。
京浜急行の立会川駅から徒歩数分の所に『しながわ花海道』があり、四季を通して色とりどりの花を散歩がてら楽しむ事が出来る。その道を鮫洲試験場方面へ20分ほど歩くと、勝島運河に架かる鮫洲橋に出る。この夕景はその橋の上から撮影。真っ赤に染まる夕陽とその下をタイミング良くその日の仕事を終えたタグボート(曳船)が係留場所の『船だまり』へと帰港して来た所を捉えた。美しい航跡が左右に拡がり大きな波紋となって行く。そこに夕陽の赤が反射して現実離れした美しさを醸し出していた。その神秘的な風景に私は何度もシャッターを切った。
橋の上に1時間近くいたと思うが、時間は覚えていない。同じ場所から撮った写真が50枚以上ある事から時間の経過とともに変わりゆく自然が織りなす一期一会を根気よく納得出来るまで追い求めていたのだと思う。
夕暮れ時は美しいけれどもその反面何処か悲しく哀愁を抱かせる。それ故、出来上がったポエムもやはり『終わった恋』或いは悲恋がテーマとなって来る。撮影している最中に空から言葉が降って来る…そんな感じで詩が生まれる訳である。
パンデミックが終焉する日。
Nikon Z7Ⅱ,Mモード,WB晴天,ISO200,SS/8秒,f/16 LAOWA FFⅡ 14mm f4.0
正月3が日は新型コロナの感染者も比較的少なく、各地の神社には初詣に訪れる人々で賑わっていた。私は少し時期をずらして1月17日に神田明神(神田神社)へ赴いた。参拝客も少なく撮影もスムーズに行う事が出来た。おそらく誰もが思っているであろう、コロナ収束を祈願し、マスクの要らない日常を待ち望んでいるに違いない…。
だが突きつけられる現実はそう甘くはなかった。僅か一ヶ月の間に感染者が全国で8万人を超えると言う、オミクロン株の急激な感染拡大により、日本全国に『まん延防止措置』が適用され、東京は『緊急事態宣言』の目安となる病床使用率が50%を超えた。
オミクロン株は「重症化しない」「風邪と同じ」という言葉だけがひとり歩きし始め、人々の気持ちに油断と軽視する風潮が蔓延り始めていたのも確かである。それが更に感染拡大に拍車を掛け、あっという間に感染爆発が国内でも広まってしまった。
オミクロン株の猛烈な感染スピードは人智を超える全く持って想定外の事態だったのだろう。それ故、政府の対応は今回も後手に回り、3回めのワクチン接種も著しく遅延し、それに加えて検査キットやPCR検査試薬の不足が現状を更に悪化させている要因となっている。これらは全て政府の見通しの甘さが招いた人的被害と言えるだろう。
この2年コロナと向き合って来て、教訓を嫌と言うほど得ているにも関わらず、相変わらず旧態依然とした対応に、国民もうんざりしているのではないだろうか?3回めのワクチン接種が終わる頃にはピークが過ぎ、次に控えている『ステルスオミクロン』と呼ばれる亜種の『BA.2型』に置き換わり、ゴールデンウィーク辺りは第7波に見舞われているかも知れない。先の見えないパンデミックの終焉はいつになったら訪れるのだろうか…。
正月3が日は新型コロナの感染者も比較的少なく、各地の神社には初詣に訪れる人々で賑わっていた。私は少し時期をずらして1月17日に神田明神(神田神社)へ赴いた。参拝客も少なく撮影もスムーズに行う事が出来た。おそらく誰もが思っているであろう、コロナ収束を祈願し、マスクの要らない日常を待ち望んでいるに違いない…。
だが突きつけられる現実はそう甘くはなかった。僅か一ヶ月の間に感染者が全国で8万人を超えると言う、オミクロン株の急激な感染拡大により、日本全国に『まん延防止措置』が適用され、東京は『緊急事態宣言』の目安となる病床使用率が50%を超えた。
オミクロン株は「重症化しない」「風邪と同じ」という言葉だけがひとり歩きし始め、人々の気持ちに油断と軽視する風潮が蔓延り始めていたのも確かである。それが更に感染拡大に拍車を掛け、あっという間に感染爆発が国内でも広まってしまった。
オミクロン株の猛烈な感染スピードは人智を超える全く持って想定外の事態だったのだろう。それ故、政府の対応は今回も後手に回り、3回めのワクチン接種も著しく遅延し、それに加えて検査キットやPCR検査試薬の不足が現状を更に悪化させている要因となっている。これらは全て政府の見通しの甘さが招いた人的被害と言えるだろう。
この2年コロナと向き合って来て、教訓を嫌と言うほど得ているにも関わらず、相変わらず旧態依然とした対応に、国民もうんざりしているのではないだろうか?3回めのワクチン接種が終わる頃にはピークが過ぎ、次に控えている『ステルスオミクロン』と呼ばれる亜種の『BA.2型』に置き換わり、ゴールデンウィーク辺りは第7波に見舞われているかも知れない。先の見えないパンデミックの終焉はいつになったら訪れるのだろうか…。
夜空に輝くFlower Ring。
Nikon Z7Ⅱ,Mモード,WB晴天,ISO200,SS/25秒,f/16 Z14-30mm f/4 S
この写真は昨年の秋、コスモスと観覧車のコラボを撮りたいと思い訪れた『葛西臨海公園』の時に撮影したもの。以前にも触れたが秋桜は何処にも咲いておらず、私の想いは空虚な秋の片隅へと追いやられた。何の成果もなく帰る気にはなれず、海の様に広い公園内を歩き回り、夕暮れが訪れるまで時間を潰した。
その日は見事なまでの夕陽が美しく、東京湾の果に沈み征く太陽の姿をカメラに収める事が出来た。やがて夜の帳が太陽の残光で群青色に染まる頃、観覧車のある方へと歩を進めた。葛西臨海公園の目玉は何と言っても直径111m、高さ117mを誇る日本最大の『ダイヤと花の大観覧車』である。乗れば尚更、その観覧車から見下ろす東京の姿を一望出来、異空間の世界へと人を誘ってくれるだろう。
私はこの大観覧車を首が痛くなるほど見上げ、そしてシャッターを切った。2枚目の写真は長時間露光で撮影。観覧車はゆっくり動いているから、シャッタースピードを遅く設定して撮ると、まるで高速回転しているように撮れるから面白い。肉眼では絶対見ることの出来ない姿がカメラで表現出来るのだ。
夜景撮影の醍醐味はなんと言っても普段見る事の出来ない風景を映し出してくれるため、ハマるともう止められない。カメラはタバコやアルコールのようにどこか中毒性の魅力を秘めている気がする。レンズもマクロ~超広角まで一通り揃ったからもう不要と一時は思うのだが、少しするとまた別のレンズが欲しくなる。カメラが金食い虫と言われる所以である。私が今、一番欲しいのはZマウントのZ 40mm f2なのだが、かなりの人気商品のため、生産が間に合わないらしい。今年の春頃には手に入れたいと思っているのだが…。
この写真は昨年の秋、コスモスと観覧車のコラボを撮りたいと思い訪れた『葛西臨海公園』の時に撮影したもの。以前にも触れたが秋桜は何処にも咲いておらず、私の想いは空虚な秋の片隅へと追いやられた。何の成果もなく帰る気にはなれず、海の様に広い公園内を歩き回り、夕暮れが訪れるまで時間を潰した。
その日は見事なまでの夕陽が美しく、東京湾の果に沈み征く太陽の姿をカメラに収める事が出来た。やがて夜の帳が太陽の残光で群青色に染まる頃、観覧車のある方へと歩を進めた。葛西臨海公園の目玉は何と言っても直径111m、高さ117mを誇る日本最大の『ダイヤと花の大観覧車』である。乗れば尚更、その観覧車から見下ろす東京の姿を一望出来、異空間の世界へと人を誘ってくれるだろう。
私はこの大観覧車を首が痛くなるほど見上げ、そしてシャッターを切った。2枚目の写真は長時間露光で撮影。観覧車はゆっくり動いているから、シャッタースピードを遅く設定して撮ると、まるで高速回転しているように撮れるから面白い。肉眼では絶対見ることの出来ない姿がカメラで表現出来るのだ。
夜景撮影の醍醐味はなんと言っても普段見る事の出来ない風景を映し出してくれるため、ハマるともう止められない。カメラはタバコやアルコールのようにどこか中毒性の魅力を秘めている気がする。レンズもマクロ~超広角まで一通り揃ったからもう不要と一時は思うのだが、少しするとまた別のレンズが欲しくなる。カメラが金食い虫と言われる所以である。私が今、一番欲しいのはZマウントのZ 40mm f2なのだが、かなりの人気商品のため、生産が間に合わないらしい。今年の春頃には手に入れたいと思っているのだが…。
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東京ジャンクションVol3!。
Nikon Z7Ⅱ,Mモード,WB晴天,ISO200,SS/15秒,f/16 Z14-30mm f/4 S
JCT(ジャンクション)シリーズも3回目となるが、今回は足立区にある『江北ジャンクション』荒川を跨いで走るアーチ型の『五色桜大橋』は圧巻である。都心との大きな違いは周りに高層ビル群が殆どないため、荒川土手からその迫力ある姿を楽しむ事が出来る。土手には人が殆どいないため、撮影ポイントに迷う事もなく周りに気を遣う必要もない。狙い目はやはり夕暮れ時が最も美しい。
被写体が巨大な建造物のため、全体をカメラに収めようとするならやはり20~12mmの超広角レンズが望ましい。日暮里・舎人ライナーの『扇大橋』で下車し、徒歩15分程度で現地に着く。
このJCTシリーズ、都内の全てを撮り終えるとするなら後どのくらい掛かるだろうか?ネットで調べて見ると大小合わせて30箇所になるようだ。今年1年で終わらせる事は可能だが、JCTばかり撮ってもその内飽きてしまうだろうし、工場夜景にも挑戦したいし、新しいレンズが手に入るとお気に入りの場所には何度も足を運ぶ事になる。同じ被写体でもレンズが変わればその表情も大きく変わってくるからきりがないのである。兎に角、自分が元気な内に出来るだけ多くの写真を撮っておきたいので、時間と身体が許す限り被写体を求めて出掛けるようにしている。
JCT(ジャンクション)シリーズも3回目となるが、今回は足立区にある『江北ジャンクション』荒川を跨いで走るアーチ型の『五色桜大橋』は圧巻である。都心との大きな違いは周りに高層ビル群が殆どないため、荒川土手からその迫力ある姿を楽しむ事が出来る。土手には人が殆どいないため、撮影ポイントに迷う事もなく周りに気を遣う必要もない。狙い目はやはり夕暮れ時が最も美しい。
被写体が巨大な建造物のため、全体をカメラに収めようとするならやはり20~12mmの超広角レンズが望ましい。日暮里・舎人ライナーの『扇大橋』で下車し、徒歩15分程度で現地に着く。
このJCTシリーズ、都内の全てを撮り終えるとするなら後どのくらい掛かるだろうか?ネットで調べて見ると大小合わせて30箇所になるようだ。今年1年で終わらせる事は可能だが、JCTばかり撮ってもその内飽きてしまうだろうし、工場夜景にも挑戦したいし、新しいレンズが手に入るとお気に入りの場所には何度も足を運ぶ事になる。同じ被写体でもレンズが変わればその表情も大きく変わってくるからきりがないのである。兎に角、自分が元気な内に出来るだけ多くの写真を撮っておきたいので、時間と身体が許す限り被写体を求めて出掛けるようにしている。
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2022年始動、虎の如く強くあれ!
Nikon Z7Ⅱ,Mモード,WB晴天,ISO200,SS1/50,f/6.3 Z24-200mm f/4-6.3VR
A Happy New Year!
皆さま、新年明けましておめでとうございます。
昨年は当ブログに訪問頂き心より御礼申し上げます。今年一年が皆さまにとって、希望に溢れた明るい年になるようお祈り申し上げます。写真ブログとしてはまだ2年余りと若輩者ではありますが、皆さまの心に残るような写真を目指し、今年も邁進してまいりますので昨年同様、今年も宜しくお付き合いのほどお願い致します。
さて、昨年を振り返ってみれば、やはり『コロナ』に翻弄され、毎日報道される感染者の数に一喜一憂し、一年を通して『緊急事態宣言』の繰り返しにうんざりするほどのため息しか出ず、それが撮影にも影響を受け、好きな夜景も思うように撮れないと言う、不都合な日々の中でもがいていた自分を思い出す。『レインボーブリッジの夕暮れ』を撮るのだと少し無茶をし、その帰り道で転倒しその結果、右脚に全治4ヶ月の大怪我を負ってしまうと言う、なんとも不甲斐ない状態に陥ってしまった。
幼い頃から痛みには慣れっこであったが、これまで味わった痛みの中で、この怪我が一番痛かった。1ヶ月間はまともに歩けず随分と不自由な思いをしたが、普通に歩ける事の有り難さを身を持って痛感した。結局、完治するまで半年も掛かってしまったが、これを機に絶対に無理はしないと心に誓った。あれほどの大怪我にも関わらず骨折を免れたのは奇跡とも言える。昔から運は良い方だが私は常に幸運の女神に守られているのだと実感している。そう言えばもう何年も入院から遠ざかっており、2017年9月に抜歯のため入院したのが最後でそれ以来入院とは縁がない。4年以上入院0が続いている!心不全で年に何度か救急搬送されていた自分が今は存在していないのだ。心臓疾患だけでも4つ抱えそれに加えて慢性腎不全もある。確かに薬だけはもうこれ以上は増やせないと主治医が嘆くほど増えてしまったが、それとは裏腹に私はすこぶる元気が良い!これも一眼レフを始めたその恩恵なのだと思う。
自分の情熱を傾ける事が出来る何かが在ると無いとでは雲泥の差。健康にはもう慣れないけれどそんな高望みはしないし、今の自分が充実していればそれで全て良し。今年の干支は寅年なので12月中旬、上野動物園へと出掛けた。本当は野生の虎を撮りたいと思ったがそれは無理。コロナ禍を考慮して混雑を避けるため完全予約制であった。親子のトラを撮りたかったなぁ…。もう少しアップの写真が欲しかったが望遠レンズを持っていないので、高倍率のズームレンズを使った。爪研ぎしている姿を見た時、やっぱり大きな猫だ!とつい笑みが溢れた。それにしてもこのトラ君、名前は知らないがしっかりカメラ目線でこちらを向いてくれた。
A Happy New Year!
皆さま、新年明けましておめでとうございます。
昨年は当ブログに訪問頂き心より御礼申し上げます。今年一年が皆さまにとって、希望に溢れた明るい年になるようお祈り申し上げます。写真ブログとしてはまだ2年余りと若輩者ではありますが、皆さまの心に残るような写真を目指し、今年も邁進してまいりますので昨年同様、今年も宜しくお付き合いのほどお願い致します。
さて、昨年を振り返ってみれば、やはり『コロナ』に翻弄され、毎日報道される感染者の数に一喜一憂し、一年を通して『緊急事態宣言』の繰り返しにうんざりするほどのため息しか出ず、それが撮影にも影響を受け、好きな夜景も思うように撮れないと言う、不都合な日々の中でもがいていた自分を思い出す。『レインボーブリッジの夕暮れ』を撮るのだと少し無茶をし、その帰り道で転倒しその結果、右脚に全治4ヶ月の大怪我を負ってしまうと言う、なんとも不甲斐ない状態に陥ってしまった。
幼い頃から痛みには慣れっこであったが、これまで味わった痛みの中で、この怪我が一番痛かった。1ヶ月間はまともに歩けず随分と不自由な思いをしたが、普通に歩ける事の有り難さを身を持って痛感した。結局、完治するまで半年も掛かってしまったが、これを機に絶対に無理はしないと心に誓った。あれほどの大怪我にも関わらず骨折を免れたのは奇跡とも言える。昔から運は良い方だが私は常に幸運の女神に守られているのだと実感している。そう言えばもう何年も入院から遠ざかっており、2017年9月に抜歯のため入院したのが最後でそれ以来入院とは縁がない。4年以上入院0が続いている!心不全で年に何度か救急搬送されていた自分が今は存在していないのだ。心臓疾患だけでも4つ抱えそれに加えて慢性腎不全もある。確かに薬だけはもうこれ以上は増やせないと主治医が嘆くほど増えてしまったが、それとは裏腹に私はすこぶる元気が良い!これも一眼レフを始めたその恩恵なのだと思う。
自分の情熱を傾ける事が出来る何かが在ると無いとでは雲泥の差。健康にはもう慣れないけれどそんな高望みはしないし、今の自分が充実していればそれで全て良し。今年の干支は寅年なので12月中旬、上野動物園へと出掛けた。本当は野生の虎を撮りたいと思ったがそれは無理。コロナ禍を考慮して混雑を避けるため完全予約制であった。親子のトラを撮りたかったなぁ…。もう少しアップの写真が欲しかったが望遠レンズを持っていないので、高倍率のズームレンズを使った。爪研ぎしている姿を見た時、やっぱり大きな猫だ!とつい笑みが溢れた。それにしてもこのトラ君、名前は知らないがしっかりカメラ目線でこちらを向いてくれた。
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君が紅く色付く季節に。
Nikon Z7Ⅱ,Mモード,WB晴天,ISO500,SS1/160,f/10 Z24-200mm f/4-6.3VR
都内の紅葉の名所と言えば数多くあるが、これまで訪れた事のない『六義園』へと赴いた。国の特別名勝にも指定されているため、さぞ美しい紅葉が望めるだろと期待で胸を膨らませていたのだが…。空は雲ひとつない快晴!絶好の撮影日和であった。整備や手入れの行き届いた日本庭園は見事である。然し、何処を見渡しても私が求める紅葉が見当たらないのだ。新宿御苑のような広大な敷地ではないから2時間程度歩けば園内全てを見る事が出来たが、結果的に自分の撮影意欲を充たす被写体と出会う事は出来なかった。コスモスの時と同じ様に、このまま終わる訳には行かないので別の日に今度は『旧古河庭園』へと足を運んだ。
こちらも六義園と似たりよったりではあったが『洋館とバラ園』もあり、前者よりも僅かだが心が動いたのは確かだった。ここには『手水鉢』があると言うので是非とも撮影したと思い地図を見ながらさほど広くない園内を回ってみたのだが目的の物が見つからない。気が付くといつの間にか園を3周していた。そして最後にやっと見つけた『手水鉢』は実に残念な事に紅葉一つも浮かんでおらず枯れ葉のみだった…。
結局、今回も紅葉に振り回される結果となったが、庭園は止めて寺院の紅葉に眼を向け、選んだ場所がここも初めての『九品仏浄真寺』であった。東急大井町線にある各駅しか停まらない小さな駅。その昔、上京したばかりの頃、大井町に住居を構え、大井町線には何度も乗った事があった。その頃は車体が濃い緑色だったと記憶している。
何十年振りだろう大井町線に乗るのは…。ギターを質屋に入れて作った1万円をズボンのポケットに突っ込み、東海道線の各駅に乗り東京を目指したあの無造作な自分の姿が脳裏を駆け巡った。九品仏駅を下り、ほんの少し歩くと『浄真寺』へと続く参道に入る。道の左右には自分の眼の前にまで垂れ下がった紅葉が出迎えてくれた。この時「これだ!」と撮影意欲が爆発したのである。やっと自分が求めていた紅葉に出会えて、無我夢中でシャッターを切った。目標があったなら何事も諦めてはいけないのである。写真は一期一会。その時、その瞬間が自分の世界となるのだから。
初めて口紅塗ったのは
わたしが15の秋だった
もみじの紅が好きだと
あなたが言った事
遠い昔のおとぎ話しだけれど
わたしは今でも忘れない
君が紅く色付く季節に
迎えに来るよと
あなたの優しい眼差しが
語っていた
幾度となく季節が
わたしの中を通り過ぎ
朱い紅が溶けてくちびるを濡らす
二度と戻らぬ二人の季節に
さよならの手を振って
わたしが15の秋だった
もみじの紅が好きだと
あなたが言った事
遠い昔のおとぎ話しだけれど
わたしは今でも忘れない
君が紅く色付く季節に
迎えに来るよと
あなたの優しい眼差しが
語っていた
幾度となく季節が
わたしの中を通り過ぎ
朱い紅が溶けてくちびるを濡らす
二度と戻らぬ二人の季節に
さよならの手を振って
都内の紅葉の名所と言えば数多くあるが、これまで訪れた事のない『六義園』へと赴いた。国の特別名勝にも指定されているため、さぞ美しい紅葉が望めるだろと期待で胸を膨らませていたのだが…。空は雲ひとつない快晴!絶好の撮影日和であった。整備や手入れの行き届いた日本庭園は見事である。然し、何処を見渡しても私が求める紅葉が見当たらないのだ。新宿御苑のような広大な敷地ではないから2時間程度歩けば園内全てを見る事が出来たが、結果的に自分の撮影意欲を充たす被写体と出会う事は出来なかった。コスモスの時と同じ様に、このまま終わる訳には行かないので別の日に今度は『旧古河庭園』へと足を運んだ。
こちらも六義園と似たりよったりではあったが『洋館とバラ園』もあり、前者よりも僅かだが心が動いたのは確かだった。ここには『手水鉢』があると言うので是非とも撮影したと思い地図を見ながらさほど広くない園内を回ってみたのだが目的の物が見つからない。気が付くといつの間にか園を3周していた。そして最後にやっと見つけた『手水鉢』は実に残念な事に紅葉一つも浮かんでおらず枯れ葉のみだった…。
結局、今回も紅葉に振り回される結果となったが、庭園は止めて寺院の紅葉に眼を向け、選んだ場所がここも初めての『九品仏浄真寺』であった。東急大井町線にある各駅しか停まらない小さな駅。その昔、上京したばかりの頃、大井町に住居を構え、大井町線には何度も乗った事があった。その頃は車体が濃い緑色だったと記憶している。
何十年振りだろう大井町線に乗るのは…。ギターを質屋に入れて作った1万円をズボンのポケットに突っ込み、東海道線の各駅に乗り東京を目指したあの無造作な自分の姿が脳裏を駆け巡った。九品仏駅を下り、ほんの少し歩くと『浄真寺』へと続く参道に入る。道の左右には自分の眼の前にまで垂れ下がった紅葉が出迎えてくれた。この時「これだ!」と撮影意欲が爆発したのである。やっと自分が求めていた紅葉に出会えて、無我夢中でシャッターを切った。目標があったなら何事も諦めてはいけないのである。写真は一期一会。その時、その瞬間が自分の世界となるのだから。
隅田川Special Night。
Nikon D810,Mモード,WB晴天,ISO125,SS/20秒(電子先幕シャッター),f/22 SAMYANG14mm F2.8 ED AS IF UMC
この隅田川の写真は今年3月、一眼レフのD810で撮影したもの。レンズはサムヤンの単焦点14mmを使用。以前、絞り羽の枚数と光芒の関係について解説したが、同じ枚数でも単焦点とズームレンズとでは光芒の現れ方が明らかに違って来る。やはり単焦点レンズの方が美しいと私は思うがこれは個人によって好みが分かれるだろう。
カメラに詳しい方であればご存知だと思うが、単焦点レンズのメリットを上げると、とにかく画質が良い。明るいレンズほど背景のボケが美しい。コンパクトなレンズが多く軽いし持ち運びが楽…等、まだまだあるが、デメリットも勿論ある。焦点距離が固定のため不便。撮影範囲が限られる、少し距離のある被写体を撮るには自分から近づいて撮る必要がある…等。
そして何と言っても単焦点は写真の練習に最適なレンズでもある。単焦点を使いこなせるようになれば撮影技術の上達も早くなる。超低価格なサムヤンはロングセラーな製品でその価格とは思えぬほど高い解像度を誇る。特に夜景の撮影には最適な1本であるが、私はミラーレス一眼購入資金のため手放してしまい今頃になって少し後悔している。かと言ってもう一度同じ製品を購入するのも馬鹿げているし、どうせ買うのであればLAOWA(ラオワ)14mm辺りが良いかなぁと思ったりしている。
SIGMAも好きなレンズであるが現時点でZマウントの製品が出ていないのが残念だ。超広角レンズの単焦点で最も使いやすいのが20mmクラス。風景だけでなく花などや小物などのアクセアリー類を撮る時には背景の玉ボケが実に美しく撮れる。ミラーレス一眼の軽さには随分助けれているが、時々あの重いD810の感触を手が覚えており、郷愁に駆られたりしている…。
この隅田川の写真は今年3月、一眼レフのD810で撮影したもの。レンズはサムヤンの単焦点14mmを使用。以前、絞り羽の枚数と光芒の関係について解説したが、同じ枚数でも単焦点とズームレンズとでは光芒の現れ方が明らかに違って来る。やはり単焦点レンズの方が美しいと私は思うがこれは個人によって好みが分かれるだろう。
カメラに詳しい方であればご存知だと思うが、単焦点レンズのメリットを上げると、とにかく画質が良い。明るいレンズほど背景のボケが美しい。コンパクトなレンズが多く軽いし持ち運びが楽…等、まだまだあるが、デメリットも勿論ある。焦点距離が固定のため不便。撮影範囲が限られる、少し距離のある被写体を撮るには自分から近づいて撮る必要がある…等。
そして何と言っても単焦点は写真の練習に最適なレンズでもある。単焦点を使いこなせるようになれば撮影技術の上達も早くなる。超低価格なサムヤンはロングセラーな製品でその価格とは思えぬほど高い解像度を誇る。特に夜景の撮影には最適な1本であるが、私はミラーレス一眼購入資金のため手放してしまい今頃になって少し後悔している。かと言ってもう一度同じ製品を購入するのも馬鹿げているし、どうせ買うのであればLAOWA(ラオワ)14mm辺りが良いかなぁと思ったりしている。
SIGMAも好きなレンズであるが現時点でZマウントの製品が出ていないのが残念だ。超広角レンズの単焦点で最も使いやすいのが20mmクラス。風景だけでなく花などや小物などのアクセアリー類を撮る時には背景の玉ボケが実に美しく撮れる。ミラーレス一眼の軽さには随分助けれているが、時々あの重いD810の感触を手が覚えており、郷愁に駆られたりしている…。
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情熱のLast Dance。
Nikon Z7Ⅱ,Mモード,WB晴天,ISO64,SS1/400,f/3.5 TAMRON SP90mm f/2.8 Di MACRO VC USD
昨年は芝公園の秋バラを撮影したので、今回も同じ場所へ行ってみたのだが何処にも薔薇は咲いておらず空振りに終わった。コスモスの時は4度も場所変えて漸く撮影出来たが、今年はどうも花に嫌われてしまったようだ。一度撮ると決めたら何があろうとも実行するのが私のポリシーなので一切妥協はしない。
芝公園を諦めそして選んだのが『鳩山会館』だった。有楽町線の江戸川橋で下車し、徒歩10分も掛からない場所にその洋館はあった。初めての訪問だったので心踊らせながら行った訳だが、大きな門の所で一旦立ち止まってしまった。長い上り坂が延々と続いてるのである…。心臓の悪い私が最も苦手とするのが上り坂と階段だ。
それまで軽やかだった歩調が一気に重くなり中々前へと進まない…。肩で息をしながら途中にあった休憩場所に腰を下ろし、コンビニで買ったおにぎり一つを頬張った。5分ほど休憩し荒かった息が静まったのを見計らって、今度は一気に登り切る。すると大正時代にタイムスリップしたかのような美しい洋館が姿を現した。バラ園のある中庭へ行くには建物の中を通る。陽当りの良い居間には様式の椅子と大きな四角いテーブル、そして鳩山一郎が嘗て使っていたであろう様々なグッズが展示されていた。
拝観料が有料だけあってバラの手入れもしっかりされており、管理人らしき女性と初老の男性が黙々と作業を続けていた。戦後の日本の政治が此処から生まれ、世界へと羽ばたいて行ったであろう事は華やかな薔薇と洋館の佇まいから感じて取れた。
薔薇に限らず花を撮るならやはりマクロレンズが一番であるが、被写体との絶妙な距離感が大事で、マクロだからと言って極端にアップで撮る必要はない。その花の持つ魅力を如何に引き出すかである。因みに花を撮る時はオートフォーカスではなく、マニュアルに切り替えて撮影している。
優雅なドレスを身に纏い
粋なステップ軽やかに
観るもの全てを魅了する
魔性の笑み浮かべて
私の心を虜にする
さあ その情熱のラスト・ダンスで
最後の恋を咲かせて欲しい
粋なステップ軽やかに
観るもの全てを魅了する
魔性の笑み浮かべて
私の心を虜にする
さあ その情熱のラスト・ダンスで
最後の恋を咲かせて欲しい
昨年は芝公園の秋バラを撮影したので、今回も同じ場所へ行ってみたのだが何処にも薔薇は咲いておらず空振りに終わった。コスモスの時は4度も場所変えて漸く撮影出来たが、今年はどうも花に嫌われてしまったようだ。一度撮ると決めたら何があろうとも実行するのが私のポリシーなので一切妥協はしない。
芝公園を諦めそして選んだのが『鳩山会館』だった。有楽町線の江戸川橋で下車し、徒歩10分も掛からない場所にその洋館はあった。初めての訪問だったので心踊らせながら行った訳だが、大きな門の所で一旦立ち止まってしまった。長い上り坂が延々と続いてるのである…。心臓の悪い私が最も苦手とするのが上り坂と階段だ。
それまで軽やかだった歩調が一気に重くなり中々前へと進まない…。肩で息をしながら途中にあった休憩場所に腰を下ろし、コンビニで買ったおにぎり一つを頬張った。5分ほど休憩し荒かった息が静まったのを見計らって、今度は一気に登り切る。すると大正時代にタイムスリップしたかのような美しい洋館が姿を現した。バラ園のある中庭へ行くには建物の中を通る。陽当りの良い居間には様式の椅子と大きな四角いテーブル、そして鳩山一郎が嘗て使っていたであろう様々なグッズが展示されていた。
拝観料が有料だけあってバラの手入れもしっかりされており、管理人らしき女性と初老の男性が黙々と作業を続けていた。戦後の日本の政治が此処から生まれ、世界へと羽ばたいて行ったであろう事は華やかな薔薇と洋館の佇まいから感じて取れた。
薔薇に限らず花を撮るならやはりマクロレンズが一番であるが、被写体との絶妙な距離感が大事で、マクロだからと言って極端にアップで撮る必要はない。その花の持つ魅力を如何に引き出すかである。因みに花を撮る時はオートフォーカスではなく、マニュアルに切り替えて撮影している。
東京ジャンクションVol2。
Nikon Z7Ⅱ,Mモード,WB晴天,ISO125,SS/30秒,f/16,SIGMA 12-24mm f4.5-5.6ⅡDG HSM
先に投稿したリゾートホテルの直ぐ近くにこの『有明ジャンクション』がある。ゆりかもめに乗って『台場』で降りれば、さほど歩く事もなく十数分で現地に着くが、レインボーブリッジと首都高速を撮影するとなれば『有明北緑道公園釣りエリア』を北に向かい高速道路に沿って進めば良い。一枚目のレインボーブリッジや東京タワーが写り込んでいる方は夕暮れ時のトワイライトタイムを狙って撮っている。絞り18、露出時間25秒。ISO100の設定とした。
突き当りのエリアは緑道公園になっており、そこから眺めるレインボーブリッジも絶景であるが、望遠レンズがあれば尚良い。公園の向こう側は『豊洲ぐるり公園』。休日ともなれば多くの釣人で賑わっている。
JCT(ジャンクション)の夜景撮影がブームになったのは10年以上も前の事で、書籍まで発売されていたらしい。その前は『工場夜景』が人気で、現在ではブームも定着しており、JCTよりもどちらかと言えば工場の方が初心者向きと言えるかも知れない。三脚を使えば一眼レフでなくともスマフォで綺麗に撮れるようだ。
私の場合JCTが先になったので工場夜景はまだ未知の世界。いずれは撮るのだけれど、やはり川崎の浮島町にある工場地帯だろうか。ただ、歩いて行けるのか調べた訳ではないのでなんとも言えないのだが…。自分が徒歩で行ける判断基準はグーグル・マップで調べ徒歩30分圏内ならOKである。足の怪我は別として心不全を起因とする体調不良が続いていた為、ここ暫くは撮影自体を止めていた。11月初旬に入院寸前で主治医に入院を勧められたが断り、自宅静養とし1週間で体重を3キロ近く落とし、自力で回復させた。かなり無茶をして撮影を続けたのが祟ったのだろう…。
先に投稿したリゾートホテルの直ぐ近くにこの『有明ジャンクション』がある。ゆりかもめに乗って『台場』で降りれば、さほど歩く事もなく十数分で現地に着くが、レインボーブリッジと首都高速を撮影するとなれば『有明北緑道公園釣りエリア』を北に向かい高速道路に沿って進めば良い。一枚目のレインボーブリッジや東京タワーが写り込んでいる方は夕暮れ時のトワイライトタイムを狙って撮っている。絞り18、露出時間25秒。ISO100の設定とした。
突き当りのエリアは緑道公園になっており、そこから眺めるレインボーブリッジも絶景であるが、望遠レンズがあれば尚良い。公園の向こう側は『豊洲ぐるり公園』。休日ともなれば多くの釣人で賑わっている。
JCT(ジャンクション)の夜景撮影がブームになったのは10年以上も前の事で、書籍まで発売されていたらしい。その前は『工場夜景』が人気で、現在ではブームも定着しており、JCTよりもどちらかと言えば工場の方が初心者向きと言えるかも知れない。三脚を使えば一眼レフでなくともスマフォで綺麗に撮れるようだ。
私の場合JCTが先になったので工場夜景はまだ未知の世界。いずれは撮るのだけれど、やはり川崎の浮島町にある工場地帯だろうか。ただ、歩いて行けるのか調べた訳ではないのでなんとも言えないのだが…。自分が徒歩で行ける判断基準はグーグル・マップで調べ徒歩30分圏内ならOKである。足の怪我は別として心不全を起因とする体調不良が続いていた為、ここ暫くは撮影自体を止めていた。11月初旬に入院寸前で主治医に入院を勧められたが断り、自宅静養とし1週間で体重を3キロ近く落とし、自力で回復させた。かなり無茶をして撮影を続けたのが祟ったのだろう…。
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五輪カラーに光る橋Part3。
Nikon Z7Ⅱ,Mモード,WB晴天,ISO100,SS/10秒,f/16,SIGMA 12-24mm f4.5-5.6ⅡDG HSM
隅田川に架かる橋の五輪カラーシリーズもいよいよこの清洲橋でラストとなる。他にも幾つか撮影したが、最もライトアップが美しいものだけをピックアップしたつもりだ。他の橋と比べると、その優美な吊橋は何処か異国情調が溢れるデザインとなっているが、調べてみるとドイツの『ヒンデンブルク橋』をモデルとして設計されたようだ。
関東大震災の復興事業として、永代橋と共に計画されたと言う。2007年には国の重要文化財に指定されており、橋の歴史を紐解くと新たな発見と驚きに満ち、撮影意欲も益々高まって来る。被写体について何も知らずに撮るのと、ある程度の知識を持って撮るのとでは、雲泥の差が生じる。つまり被写体に心から寄り添い敬う事によって、作品としての完成度も高まって来るものと思う。
夕景や夜景撮影にも随分慣れて来た事もあり、細かな設定は辺りの雰囲気や灯りの数などで瞬時に判断する事が出来るようになった。一眼レフからミラーレス一眼に変わり、電子ビューファインダーの恩恵を十分受ける事が出来、撮影ミスが極端に減った。天候が写真の出来具合を左右する大きな要素となるため、撮影の予定がある日は先ず、空を眺めるようにしている。風景写真に動きを入れるにはやはり『雲』の存在が大きな鍵となる。超広角レンズを使う場合は尚更、雲のあるなしで随分と空の表情も変わってくる。
真夏の入道雲などを見かけるとつい、興奮して身体が踊ってしまうのだ。秋から冬にかけては美しい夕暮れ、トワイライトタイムが待ち遠しい。足の怪我がまだ完全に戻っていないため余り無理は出来ないが、東京ゲートブリッジを早く撮りたいと思っている。
隅田川に架かる橋の五輪カラーシリーズもいよいよこの清洲橋でラストとなる。他にも幾つか撮影したが、最もライトアップが美しいものだけをピックアップしたつもりだ。他の橋と比べると、その優美な吊橋は何処か異国情調が溢れるデザインとなっているが、調べてみるとドイツの『ヒンデンブルク橋』をモデルとして設計されたようだ。
関東大震災の復興事業として、永代橋と共に計画されたと言う。2007年には国の重要文化財に指定されており、橋の歴史を紐解くと新たな発見と驚きに満ち、撮影意欲も益々高まって来る。被写体について何も知らずに撮るのと、ある程度の知識を持って撮るのとでは、雲泥の差が生じる。つまり被写体に心から寄り添い敬う事によって、作品としての完成度も高まって来るものと思う。
夕景や夜景撮影にも随分慣れて来た事もあり、細かな設定は辺りの雰囲気や灯りの数などで瞬時に判断する事が出来るようになった。一眼レフからミラーレス一眼に変わり、電子ビューファインダーの恩恵を十分受ける事が出来、撮影ミスが極端に減った。天候が写真の出来具合を左右する大きな要素となるため、撮影の予定がある日は先ず、空を眺めるようにしている。風景写真に動きを入れるにはやはり『雲』の存在が大きな鍵となる。超広角レンズを使う場合は尚更、雲のあるなしで随分と空の表情も変わってくる。
真夏の入道雲などを見かけるとつい、興奮して身体が踊ってしまうのだ。秋から冬にかけては美しい夕暮れ、トワイライトタイムが待ち遠しい。足の怪我がまだ完全に戻っていないため余り無理は出来ないが、東京ゲートブリッジを早く撮りたいと思っている。
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高級リゾートホテルへようこそ。
Nikon Z7Ⅱ,Mモード,WB曇天,ISO100,SS/20秒,f/16,SIGMA 12-24mm f4.5-5.6ⅡDG HSM
ミラーレス一眼のZ7Ⅱで初めて撮影した夜景がこのリゾートホテル『ホテルトラスティ東京ベイサイド』。お台場にある『夢の大橋』を有明方面に渡ると直ぐそこに聳え立つツインタワーのビル。初めてこのビルを見た時、ホテルとは知らず高級マンションかと思った。一見、都庁にも似ているこのビルが、夜になるとその表情を一変させ、「一度は泊まってみたい」と思わせる演出が心憎い。
この時はまだZレンズを持っていなかったのでFマウントのSIGMA12-24mmを使用。後になって14-30mmのZレンズを購入する訳だが、私的にはSIGMAの方が好みである。12と14mmでは僅か2mmの差ではあるが、この2mm、『痒い所に手が届く』ほどの大きな差がある事に使ってみて実感した。超広角レンズの弱点は四隅の解像度がどうしても甘くなりがちなのだが、SIGMAは隅々までシャープに解像し、昼夜、区別なく見事なまでのクオリティを実現している。
2011年8月発売だから10年も前のレンズなのだが古さを全く感じさせない辺りはレンズへの拘りを追求したSIGMAならではの技術力ではないだろうか。一眼レフのD810に装着していた時は全く気にもしなかったが、軽いZ7Ⅱへ装着するとカメラ本体よりもレンズの方が若干ではあるが重いため、撮影時はバランスを崩さない配慮が必要かと思われる。但し、夕景や夜景撮影時に三脚を利用する際は重量の事は気にする必要もなく、撮影に集中出来る。
購入したばかりのミラーレス一眼だった事もあり、細かな設定がまだ理解出来ておらず適当に撮影してしまったが、仕上がりを見ると何とか及第点を付けてもよいと思う。
ミラーレス一眼のZ7Ⅱで初めて撮影した夜景がこのリゾートホテル『ホテルトラスティ東京ベイサイド』。お台場にある『夢の大橋』を有明方面に渡ると直ぐそこに聳え立つツインタワーのビル。初めてこのビルを見た時、ホテルとは知らず高級マンションかと思った。一見、都庁にも似ているこのビルが、夜になるとその表情を一変させ、「一度は泊まってみたい」と思わせる演出が心憎い。
この時はまだZレンズを持っていなかったのでFマウントのSIGMA12-24mmを使用。後になって14-30mmのZレンズを購入する訳だが、私的にはSIGMAの方が好みである。12と14mmでは僅か2mmの差ではあるが、この2mm、『痒い所に手が届く』ほどの大きな差がある事に使ってみて実感した。超広角レンズの弱点は四隅の解像度がどうしても甘くなりがちなのだが、SIGMAは隅々までシャープに解像し、昼夜、区別なく見事なまでのクオリティを実現している。
2011年8月発売だから10年も前のレンズなのだが古さを全く感じさせない辺りはレンズへの拘りを追求したSIGMAならではの技術力ではないだろうか。一眼レフのD810に装着していた時は全く気にもしなかったが、軽いZ7Ⅱへ装着するとカメラ本体よりもレンズの方が若干ではあるが重いため、撮影時はバランスを崩さない配慮が必要かと思われる。但し、夕景や夜景撮影時に三脚を利用する際は重量の事は気にする必要もなく、撮影に集中出来る。
購入したばかりのミラーレス一眼だった事もあり、細かな設定がまだ理解出来ておらず適当に撮影してしまったが、仕上がりを見ると何とか及第点を付けてもよいと思う。
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微風に揺れる愛の花。
Nikon Z7Ⅱ,Mモード,WB晴天,ISO64,SS1/500,f/5.6 TAMRON SP90mm f/2.8 Di MACRO VC USD
微風がわたしの心を
揺らして過ぎる
蕾の時から待っていた
やがてこの日が来る事を
貴方がわたしを
見つけてくれて
そっと優しく
摘み上げてくれるのを
秋桜を撮るためだけに今回は4箇所を巡る結果となった。先ず始めに向かったのは都会のオアシスと呼ばれている『浜離宮恩賜庭園』。緊急事態宣言中であったため、事前に予約を取る必要があった。平日だった事もあり訪問者は指で数えるほど少なく、のんびり出来たのは良かったのだが…。
コスモス畑を見て回ると、既に見頃のピークを過ぎていたためか、枯れて萎れた花がかなり目立ち、自分が思い描いていた絵が撮れない残念な結果となった。東京五輪開催のため、今年は例年よりかなり早い時期に種を蒔いたようだ。
なんとしてもコスモスを撮りたいと言う気持ちは全く収まらず、日を変えて次に向かった先は江戸川区にある『篠崎ポニーランド』。この場所にも規模はさほど大きくはないが、コスモス畑が幾つかある。子どもたちが小さかった頃、家族4人で瑞江に15年ほど住んでいたため、故郷に帰省したような懐かしさと親しみを感じた。
ところがである、何処を見渡しても想像していたコスモスの姿が見当たらない。更に、ポニーランド自体はこの日、葛西臨海公園へ出張乗馬のため休園だった。ポニーもコスモスも見れないと言う踏んだり蹴ったりの結果だった。確かに畑はあり、僅かだが強い風にも負けず健気に咲いている秋桜はあった。畑に居たご老人に聞いてみると、既に刈り取ってしまったらしい。
今年はすかっり秋桜に見放されてしまったようだと独り言を呟きながら、帰り道の足取りは重く重くカメラ機材も更に重く感じた。だが、秋桜への執念はさらに深くなり、次に訪れたのは『葛西臨海公園』。大観覧車を背景にしてコスモスを撮ろうと意気込んで行ったのだが、コスモスなど何処にも咲いておらず、観覧車の下には枯れ切ったひまわり畑があるだけだった。「二度あることは三度ある」と言うが、全くその通りになってしまい、気持ちが砕けると言うよりも、ここまで秋桜に嫌われたかと、つい笑ってしまった。目的を果たせなかった時の疲労感は、通常の3倍、4倍にも感じられ、「やーめた!」と放り出してしまいたくなるのだが「絶対撮ってやる!」という執念の炎がメラメラと燃え盛って行った。
ここに行けば何とかなると目指したのが最後の砦『昭和記念公園』。だがこの頃、わたしは体重が増え始め、心臓にかなり負担が掛かっていた。それでも体調不良を無視して強行した。この日は好天に恵まれ、残暑もかなり厳しかった。歩くのが辛いと思いつつ、立川口のゲートを潜る。コスモス畑の拡がる場所まで歩いて30分は掛かったが、目前に拡がる広大な畑を見て、漸く念願がかなったと思ったのだが…。
台風16号の影響で強風に晒されたコスモスたちは、殆どが斜めになぎ倒されていた。空に向かって真っ直ぐ伸びるコスモスが見当たらない…。然し、それでも諦めずじっくり時間を掛けて撮りまくった。多分、2時間は撮影だけに費やしたと思う。本当は西に沈む夕陽を背景にしたコスモスを撮りたかったが、ゲートは17時に閉門となる。そのため、夕暮れ時のコスモスは諦めるしかなかったが、何とか思い描いた花を何枚か撮影出来たので、漸く肩の荷が下りた。帰りはヘトヘトで呼吸も苦しく誰もいなければその柔らかい芝生の上で眠ってしまいたかった。
微風がわたしの心を
揺らして過ぎる
蕾の時から待っていた
やがてこの日が来る事を
貴方がわたしを
見つけてくれて
そっと優しく
摘み上げてくれるのを
秋桜を撮るためだけに今回は4箇所を巡る結果となった。先ず始めに向かったのは都会のオアシスと呼ばれている『浜離宮恩賜庭園』。緊急事態宣言中であったため、事前に予約を取る必要があった。平日だった事もあり訪問者は指で数えるほど少なく、のんびり出来たのは良かったのだが…。
コスモス畑を見て回ると、既に見頃のピークを過ぎていたためか、枯れて萎れた花がかなり目立ち、自分が思い描いていた絵が撮れない残念な結果となった。東京五輪開催のため、今年は例年よりかなり早い時期に種を蒔いたようだ。
なんとしてもコスモスを撮りたいと言う気持ちは全く収まらず、日を変えて次に向かった先は江戸川区にある『篠崎ポニーランド』。この場所にも規模はさほど大きくはないが、コスモス畑が幾つかある。子どもたちが小さかった頃、家族4人で瑞江に15年ほど住んでいたため、故郷に帰省したような懐かしさと親しみを感じた。
ところがである、何処を見渡しても想像していたコスモスの姿が見当たらない。更に、ポニーランド自体はこの日、葛西臨海公園へ出張乗馬のため休園だった。ポニーもコスモスも見れないと言う踏んだり蹴ったりの結果だった。確かに畑はあり、僅かだが強い風にも負けず健気に咲いている秋桜はあった。畑に居たご老人に聞いてみると、既に刈り取ってしまったらしい。
今年はすかっり秋桜に見放されてしまったようだと独り言を呟きながら、帰り道の足取りは重く重くカメラ機材も更に重く感じた。だが、秋桜への執念はさらに深くなり、次に訪れたのは『葛西臨海公園』。大観覧車を背景にしてコスモスを撮ろうと意気込んで行ったのだが、コスモスなど何処にも咲いておらず、観覧車の下には枯れ切ったひまわり畑があるだけだった。「二度あることは三度ある」と言うが、全くその通りになってしまい、気持ちが砕けると言うよりも、ここまで秋桜に嫌われたかと、つい笑ってしまった。目的を果たせなかった時の疲労感は、通常の3倍、4倍にも感じられ、「やーめた!」と放り出してしまいたくなるのだが「絶対撮ってやる!」という執念の炎がメラメラと燃え盛って行った。
ここに行けば何とかなると目指したのが最後の砦『昭和記念公園』。だがこの頃、わたしは体重が増え始め、心臓にかなり負担が掛かっていた。それでも体調不良を無視して強行した。この日は好天に恵まれ、残暑もかなり厳しかった。歩くのが辛いと思いつつ、立川口のゲートを潜る。コスモス畑の拡がる場所まで歩いて30分は掛かったが、目前に拡がる広大な畑を見て、漸く念願がかなったと思ったのだが…。
台風16号の影響で強風に晒されたコスモスたちは、殆どが斜めになぎ倒されていた。空に向かって真っ直ぐ伸びるコスモスが見当たらない…。然し、それでも諦めずじっくり時間を掛けて撮りまくった。多分、2時間は撮影だけに費やしたと思う。本当は西に沈む夕陽を背景にしたコスモスを撮りたかったが、ゲートは17時に閉門となる。そのため、夕暮れ時のコスモスは諦めるしかなかったが、何とか思い描いた花を何枚か撮影出来たので、漸く肩の荷が下りた。帰りはヘトヘトで呼吸も苦しく誰もいなければその柔らかい芝生の上で眠ってしまいたかった。
五輪カラーに光る橋Part2。
Nikon Z7Ⅱ,Mモード,WB曇天,ISO80,SS/6秒,f/16 Z14-30mm f/4 S
東京五輪が終わっても引き続き開催されるパラリンピック開催中であれば、隅田川に架かる橋の幾つかは五輪カラーにライトアップされるかは確認した訳ではなかった。8月下旬、炎天下の厳しい残暑を物ともせず、吾妻橋を目指した。都営浅草線の浅草で下車すれば直ぐそこに吾妻橋の姿を見て取れるのは知っていたが、目的地までの工程も撮影の一環として捉えている私は敢えて都営大江戸線に乗り両国駅で下車。コンビニでおにぎり一つと500Lのペットボトル(緑茶)を購入。両国橋から隅田川テラスに下り、日陰を選び石の椅子に座りおにぎりを頬張る。これが私の昼食であるが、隅田川の流れや行き交う船を眺めながらのひとときは至高の幸せ時間である。
人のいる場所に行けば餌にありつける事をよく知っている鳩が数羽、足元に寄って来る。私の両手から溢れ落ちた米を嘴で器用に突いている。鳩のお陰で足元を汚さずに済んだ。陽はまだ高く夜の帳まではまだまだ時間があった。この頃から私はモノクロ写真に興味を持ち始めていたので、わざと眩い光の中に飛び込んで行った。白黒の世界では、何の変哲もない日常風景が総天然色とは打って変わり、鮮やかな切れ味鋭い刃物のようにその存在感を増すのである。
数十年前はみなモノクロフィルムで白黒が当たり前だったが、写真の本質を見抜くのであればやはり白黒なのだろうと思う。雲の一片もない青い空でキラッキラの太陽が我が物顔で輝いている。それに狙いを定め、逆光好きの私が撮らないはずはない。D810の一眼レフで撮影していた時は眩しくてファインダーをまともに見れず、当てずっぽうで撮っていたが、ミラーレス一眼の電子ビューファインダーは太陽を見ても眩しくないため、思ったように撮れるから非常に有り難い。吾妻橋を目指しながら、あちらこちらに点在する光と影の世界を見つけてはシャッターを切り、目的地へと向かった。
現地に着いてからもう少し時間があったので、黄昏時までの過程をカメラに収める。そして時計が午後7時に差し掛かり、辺りは沈む太陽の余韻を空に残しつつ、暮れ始め、ビルや道路の街灯が点り始めた。時間的にもうそうろそろライトアップされてよいはずと思いながら待っても待っても点灯しない…。
やっぱり五輪カラーには点灯されないのかと諦め、テラスの階段を上り、帰ろうとしたその瞬間に鮮やかな五輪色が光ったのである。待ちに待ったその瞬間に出会え、心は躍り、興奮しっ放しでカメラを橋へと向けた。
東京五輪が終わっても引き続き開催されるパラリンピック開催中であれば、隅田川に架かる橋の幾つかは五輪カラーにライトアップされるかは確認した訳ではなかった。8月下旬、炎天下の厳しい残暑を物ともせず、吾妻橋を目指した。都営浅草線の浅草で下車すれば直ぐそこに吾妻橋の姿を見て取れるのは知っていたが、目的地までの工程も撮影の一環として捉えている私は敢えて都営大江戸線に乗り両国駅で下車。コンビニでおにぎり一つと500Lのペットボトル(緑茶)を購入。両国橋から隅田川テラスに下り、日陰を選び石の椅子に座りおにぎりを頬張る。これが私の昼食であるが、隅田川の流れや行き交う船を眺めながらのひとときは至高の幸せ時間である。
人のいる場所に行けば餌にありつける事をよく知っている鳩が数羽、足元に寄って来る。私の両手から溢れ落ちた米を嘴で器用に突いている。鳩のお陰で足元を汚さずに済んだ。陽はまだ高く夜の帳まではまだまだ時間があった。この頃から私はモノクロ写真に興味を持ち始めていたので、わざと眩い光の中に飛び込んで行った。白黒の世界では、何の変哲もない日常風景が総天然色とは打って変わり、鮮やかな切れ味鋭い刃物のようにその存在感を増すのである。
数十年前はみなモノクロフィルムで白黒が当たり前だったが、写真の本質を見抜くのであればやはり白黒なのだろうと思う。雲の一片もない青い空でキラッキラの太陽が我が物顔で輝いている。それに狙いを定め、逆光好きの私が撮らないはずはない。D810の一眼レフで撮影していた時は眩しくてファインダーをまともに見れず、当てずっぽうで撮っていたが、ミラーレス一眼の電子ビューファインダーは太陽を見ても眩しくないため、思ったように撮れるから非常に有り難い。吾妻橋を目指しながら、あちらこちらに点在する光と影の世界を見つけてはシャッターを切り、目的地へと向かった。
現地に着いてからもう少し時間があったので、黄昏時までの過程をカメラに収める。そして時計が午後7時に差し掛かり、辺りは沈む太陽の余韻を空に残しつつ、暮れ始め、ビルや道路の街灯が点り始めた。時間的にもうそうろそろライトアップされてよいはずと思いながら待っても待っても点灯しない…。
やっぱり五輪カラーには点灯されないのかと諦め、テラスの階段を上り、帰ろうとしたその瞬間に鮮やかな五輪色が光ったのである。待ちに待ったその瞬間に出会え、心は躍り、興奮しっ放しでカメラを橋へと向けた。
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クラゲの季節。
Nikon Z7Ⅱ,Mモード,WB電球,ISO500,SS1/50,f/1.4 SIGMA 35mm F1.4 DG HSM Art
私は年に数回、水族館へ行く。目的は水中生物の鑑賞ではなく撮影のため。被写体は『クラゲ』と決めているため他の生物は撮らず少し眺める程度である。クラゲにも種類があるが、最も興味があるのは『ミズクラゲ』。
足の怪我がまだ完全に癒えていなかったので、それを考慮し最も近くさほど歩かない距離にある池袋の『サンシャイン水族館』を選んだ。緊急事態宣言中で、入場制限があるのを知らず訪れたため、事前に整理券が必要である事を館内入口で始めて知った。案内板に整理券の取得方法が書いてあったので、スマフォをかざしてみたのだが、どうもうまくいかず、結局、受付の女性にその場でお願いし、紙の整理券を発行してもらい、30分ほど待ってから入場する事が出来た。
クラゲの撮影は初めてではないので、撮るコツはある程度理解していた。以前にもクラゲの記事を掲載しているが、その時はまだ一眼レフのD700で、レンズはタムロンのマクロSP90mmだったが、今回は更に明るいSIGMA 35mm F1.4を使用。水族館は館内がかかなり暗いため、ISO感度をある程度上げる必要がある。ホワイトバランスは電球がおすめ。ゆっくり動いているクラゲではあるが、実際にファインダーを覗いて撮ろうとすると中々ピントが合わず意外と素早い動きをするものだと改めて実感する。
追尾AFで撮れば良いのだが、つい忘れてただ只管シャッターを切りまくった。クラゲを追って撮るのではなく、ある一定の場所にフォーカスを当て、そこに来た時にシャッターを切れば上手く撮れたりする。焦って追い掛ける必要はなく、釣りのようにじっくり構えて待てばよいのだが自分の性格上待てない!この当たりの駆け引きは人間同士の恋愛に似ているかも知れない。逃げる恋は追ってはいけないのである。
緊急事態宣言が解除されてコロナがある程度収まって来たら江ノ島水族館へ行きたいと思っている。江ノ島に行ったら撮りたい物が沢山ある。海、そして江ノ電も是非カメラに収めたいと思う。
ゆらりふわりと
漂う君に
僕はほんの少し
嫉妬する
方向性なんて必要ない
その君の
自由な生き方に
漂う君に
僕はほんの少し
嫉妬する
方向性なんて必要ない
その君の
自由な生き方に
私は年に数回、水族館へ行く。目的は水中生物の鑑賞ではなく撮影のため。被写体は『クラゲ』と決めているため他の生物は撮らず少し眺める程度である。クラゲにも種類があるが、最も興味があるのは『ミズクラゲ』。
足の怪我がまだ完全に癒えていなかったので、それを考慮し最も近くさほど歩かない距離にある池袋の『サンシャイン水族館』を選んだ。緊急事態宣言中で、入場制限があるのを知らず訪れたため、事前に整理券が必要である事を館内入口で始めて知った。案内板に整理券の取得方法が書いてあったので、スマフォをかざしてみたのだが、どうもうまくいかず、結局、受付の女性にその場でお願いし、紙の整理券を発行してもらい、30分ほど待ってから入場する事が出来た。
クラゲの撮影は初めてではないので、撮るコツはある程度理解していた。以前にもクラゲの記事を掲載しているが、その時はまだ一眼レフのD700で、レンズはタムロンのマクロSP90mmだったが、今回は更に明るいSIGMA 35mm F1.4を使用。水族館は館内がかかなり暗いため、ISO感度をある程度上げる必要がある。ホワイトバランスは電球がおすめ。ゆっくり動いているクラゲではあるが、実際にファインダーを覗いて撮ろうとすると中々ピントが合わず意外と素早い動きをするものだと改めて実感する。
追尾AFで撮れば良いのだが、つい忘れてただ只管シャッターを切りまくった。クラゲを追って撮るのではなく、ある一定の場所にフォーカスを当て、そこに来た時にシャッターを切れば上手く撮れたりする。焦って追い掛ける必要はなく、釣りのようにじっくり構えて待てばよいのだが自分の性格上待てない!この当たりの駆け引きは人間同士の恋愛に似ているかも知れない。逃げる恋は追ってはいけないのである。
緊急事態宣言が解除されてコロナがある程度収まって来たら江ノ島水族館へ行きたいと思っている。江ノ島に行ったら撮りたい物が沢山ある。海、そして江ノ電も是非カメラに収めたいと思う。
向日葵からの伝言。
Nikon Z7Ⅱ,Mモード,WB曇天,ISO64,SS1/250,f/20(9)Z24-200mm f/4-6.3VR
わたしたちは
苦難に負けない
強い意志と
互いを思いやる
至上の優しさを備えている
8月中旬(お盆の時季)に昭和記念公園へ向日葵の撮影に行く予定を立てていたのだが、8月には珍しく季節外れの長雨、夏とは思えぬ低温により断念。ネットで東京近郊のひまわり畑を探索するも、何処もコロナの影響を受け入園出来ない状態。唯一、昭和記念公園だけが入場可能だった。だが、お目当てのハイブリッドサンフラー(背が高い)は、既に見頃を過ぎ、皆、太陽に背を向ける様に項垂れていた。
背の低いサンフィニティの方は元気よく咲き誇ってるようだったので、諦めの悪い私は淡い期待を胸に懐きつつ立川へと向かった。脚の怪我から回復してまだ間もない為、一抹の不安はあったが脚を気にしつつひまわり畑へと歩を進めた。
立川駅に着いた頃は厳しい残暑を抱えた太陽が眩しく輝いていたのだが、途中から一気に雲が湧き出て来て、何と雨がぱらつき始めたではないか!「おいおい、ここまで来て雨かよ…」と一旦は帰ろうと思ったが、後10分も歩けば向日葵に出会えると思うと、雨に濡れた向日葵もまた絵になると思い、現地を目指した。
するとその内、雨は止んでくれた。本当は昨年のようなギラギラ太陽と一緒に向日葵をカメラに収めたかったのだが、雲が多すぎてそれは諦めるしかなかった。マクロレンズのタムキューで撮りたいとも思ったが、タムキューは重いのである。軽いミラーレスとはバランス的にしんどいと思い、ここは紫陽花の時と同様にZマウントのズームレンズを使用。サンフィニティは背が低いため、花と同じ目線で撮ろうとすれば腰を低く、或いは地面にしゃがみ込んでの撮影となる。
便利な液晶モニターを使えばローアングルからでもさほど苦もなく撮れるのだが、私はファインダーを覗かないと撮った気になれないのである。詰まらない事に拘っていたら、カメラ自体の性能を活かせないのは分かっているのだが…。しゃがむ時、どうしても怪我をした右足に体重が掛かってしまい、結構キツイ姿勢をとってしまったが、撮影が始まると怪我の事など吹っ飛んでしまい夢中でシャッターを切っていた。
私の直ぐ近くに2歳位の男の子がおり、その子が私に向かって駆けて来て肩の当たりに「ドン!」とぶつかったが、私「OK!OK!」と言いながらファインダーから眼を離す事はなかった。
帰り道、ミラーレス一眼の軽さを実感しつつ、重たかったD810を懐かしく感じていた。一眼レフを始めて約2年、私を育ててくれたカメラに感謝しつつ、次は何を撮ろうかと次の被写体の事で頭の中は一杯だった。
わたしたちは
苦難に負けない
強い意志と
互いを思いやる
至上の優しさを備えている
8月中旬(お盆の時季)に昭和記念公園へ向日葵の撮影に行く予定を立てていたのだが、8月には珍しく季節外れの長雨、夏とは思えぬ低温により断念。ネットで東京近郊のひまわり畑を探索するも、何処もコロナの影響を受け入園出来ない状態。唯一、昭和記念公園だけが入場可能だった。だが、お目当てのハイブリッドサンフラー(背が高い)は、既に見頃を過ぎ、皆、太陽に背を向ける様に項垂れていた。
背の低いサンフィニティの方は元気よく咲き誇ってるようだったので、諦めの悪い私は淡い期待を胸に懐きつつ立川へと向かった。脚の怪我から回復してまだ間もない為、一抹の不安はあったが脚を気にしつつひまわり畑へと歩を進めた。
立川駅に着いた頃は厳しい残暑を抱えた太陽が眩しく輝いていたのだが、途中から一気に雲が湧き出て来て、何と雨がぱらつき始めたではないか!「おいおい、ここまで来て雨かよ…」と一旦は帰ろうと思ったが、後10分も歩けば向日葵に出会えると思うと、雨に濡れた向日葵もまた絵になると思い、現地を目指した。
するとその内、雨は止んでくれた。本当は昨年のようなギラギラ太陽と一緒に向日葵をカメラに収めたかったのだが、雲が多すぎてそれは諦めるしかなかった。マクロレンズのタムキューで撮りたいとも思ったが、タムキューは重いのである。軽いミラーレスとはバランス的にしんどいと思い、ここは紫陽花の時と同様にZマウントのズームレンズを使用。サンフィニティは背が低いため、花と同じ目線で撮ろうとすれば腰を低く、或いは地面にしゃがみ込んでの撮影となる。
便利な液晶モニターを使えばローアングルからでもさほど苦もなく撮れるのだが、私はファインダーを覗かないと撮った気になれないのである。詰まらない事に拘っていたら、カメラ自体の性能を活かせないのは分かっているのだが…。しゃがむ時、どうしても怪我をした右足に体重が掛かってしまい、結構キツイ姿勢をとってしまったが、撮影が始まると怪我の事など吹っ飛んでしまい夢中でシャッターを切っていた。
私の直ぐ近くに2歳位の男の子がおり、その子が私に向かって駆けて来て肩の当たりに「ドン!」とぶつかったが、私「OK!OK!」と言いながらファインダーから眼を離す事はなかった。
帰り道、ミラーレス一眼の軽さを実感しつつ、重たかったD810を懐かしく感じていた。一眼レフを始めて約2年、私を育ててくれたカメラに感謝しつつ、次は何を撮ろうかと次の被写体の事で頭の中は一杯だった。
首都高速を突っ走れ!
Nikon Z7Ⅱ,Mモード,WB晴天,ISO64,SS/15秒,f/16 Nikkor 20mm F1.8G ED
東京のような大都会でなければ撮影出来ない物は数多くあるが、ジャンクション(JCT)もまたその一つであるだろう。隅田川大橋を渡り、日本橋箱崎町方面へ少し歩くと、箱崎ジャンクションに着く。走る車の光跡も一緒に撮りたければ平日の交通量の多い時間帯が狙い目である。
近くを隅田川が流れているので、橋や、川面に映り込むビル群の夜景を撮るには一石二鳥と都合が良い。最初、日曜日に訪れた時、交通量が極端に少なかったため、思い描いていた都会の風景が撮れず失敗。その教訓を活かして今回は平日に撮影。西新宿JCTと比べると、若干規模が小さいかなぁと思ったが、それでも何とか想像以上の物が撮れたので気分が良かった。
帰り道では隅田川大橋や、高速道路を下からのアングルで何枚か撮影した。都会の夜景は山や緑の田園風景とは違い、人間が造り上げた人工物の塊であるが、そこには迸る大きなエネルギーを随所に感じ取る事が出来るし、そしてまた芸術的センスも合わせ持つ鉄筋、或いはコンクリートの造形物に畏敬の念さへ抱いてしまうのである。
東京のような大都会でなければ撮影出来ない物は数多くあるが、ジャンクション(JCT)もまたその一つであるだろう。隅田川大橋を渡り、日本橋箱崎町方面へ少し歩くと、箱崎ジャンクションに着く。走る車の光跡も一緒に撮りたければ平日の交通量の多い時間帯が狙い目である。
近くを隅田川が流れているので、橋や、川面に映り込むビル群の夜景を撮るには一石二鳥と都合が良い。最初、日曜日に訪れた時、交通量が極端に少なかったため、思い描いていた都会の風景が撮れず失敗。その教訓を活かして今回は平日に撮影。西新宿JCTと比べると、若干規模が小さいかなぁと思ったが、それでも何とか想像以上の物が撮れたので気分が良かった。
帰り道では隅田川大橋や、高速道路を下からのアングルで何枚か撮影した。都会の夜景は山や緑の田園風景とは違い、人間が造り上げた人工物の塊であるが、そこには迸る大きなエネルギーを随所に感じ取る事が出来るし、そしてまた芸術的センスも合わせ持つ鉄筋、或いはコンクリートの造形物に畏敬の念さへ抱いてしまうのである。
五輪カラーに染まる橋。
Nikon Z7Ⅱ,Mモード,WB曇天,ISO80,SS/10秒,f/16 Z14-30mm f/4 S
緊急事態宣言が延々と続く中、都内の橋の殆どはライトアップを中止していたが、この時だけは違ったようだ。東京五輪開催に合わせて、隅田川に架かる橋の幾つかが五色の色にライトアップされる事を私は知らなかった。足の怪我が漸く歩けるまでに回復したため早速、竹芝桟橋の夜景を撮影に行った。その時に、何気なく隅田川方面に視線を投げると、派手な色に光る築地大橋が眼に飛び込んで来た。
なるほど、五輪開催中だから五輪カラーにライトアップされるんだな。と納得し、その場で撮りたいと言う撮影意欲がメラメラと燃え上がって来た。然し、怪我から回復したばかりで、竹芝から築地大橋まで歩いて行く元気は流石に残っておらず、日を改める事とした。
数日後、都営大江戸線の勝どき駅で下車し、勝どき橋を目指す。頭の上には真夏の太陽が煌々と照り輝いており、陽が沈むまでには時間がたっぷりあったので、隅田川テラスを散策しながら太陽と川面と雲のコラボを撮影したりして時間を潰した。
18時を過ぎた辺りから漸く夕闇が始まりを見せる。天候の変化を観察しながらそれらをカメラに収めるのも愉しい作業である。その先に待っている目的を達成するまでの時間の流れもまた撮影の醍醐味。
暮れなずむ空を眺めつつ築地大橋へと歩を進める。三脚にカメラを固定し、その瞬間を待ち望んでいる若きカメラマンが数人いた。この日の為に私はZレンズをもう一本購入した。それがZ14-30mm f/4 S である。このレンズ14mmと超広角にも関わらず目玉が飛び出していないのである。だから保護フィルターを装着出来るのだ。しかもかなり軽い!型番にSが付いているのは『S-Line』と呼ばれ、次世代の高度な光学性能を追求したレンズの事を言う優れもの。
19時を少し過ぎ、辺りに暗闇が迫った頃、築地大橋が見事な五色に点灯。橋全体が五色カラーに光るのはこの築地大橋だけだと思う。一箇所だけでの撮影では勿体ないので、築地大橋の目近で撮影したりと、この橋を撮影するだけでも1時間以上掛かったのではないだろうか。足の怪我などすっかり忘れて、心地よい疲労感に包まれながら帰路に着いた。
緊急事態宣言が延々と続く中、都内の橋の殆どはライトアップを中止していたが、この時だけは違ったようだ。東京五輪開催に合わせて、隅田川に架かる橋の幾つかが五色の色にライトアップされる事を私は知らなかった。足の怪我が漸く歩けるまでに回復したため早速、竹芝桟橋の夜景を撮影に行った。その時に、何気なく隅田川方面に視線を投げると、派手な色に光る築地大橋が眼に飛び込んで来た。
なるほど、五輪開催中だから五輪カラーにライトアップされるんだな。と納得し、その場で撮りたいと言う撮影意欲がメラメラと燃え上がって来た。然し、怪我から回復したばかりで、竹芝から築地大橋まで歩いて行く元気は流石に残っておらず、日を改める事とした。
数日後、都営大江戸線の勝どき駅で下車し、勝どき橋を目指す。頭の上には真夏の太陽が煌々と照り輝いており、陽が沈むまでには時間がたっぷりあったので、隅田川テラスを散策しながら太陽と川面と雲のコラボを撮影したりして時間を潰した。
18時を過ぎた辺りから漸く夕闇が始まりを見せる。天候の変化を観察しながらそれらをカメラに収めるのも愉しい作業である。その先に待っている目的を達成するまでの時間の流れもまた撮影の醍醐味。
暮れなずむ空を眺めつつ築地大橋へと歩を進める。三脚にカメラを固定し、その瞬間を待ち望んでいる若きカメラマンが数人いた。この日の為に私はZレンズをもう一本購入した。それがZ14-30mm f/4 S である。このレンズ14mmと超広角にも関わらず目玉が飛び出していないのである。だから保護フィルターを装着出来るのだ。しかもかなり軽い!型番にSが付いているのは『S-Line』と呼ばれ、次世代の高度な光学性能を追求したレンズの事を言う優れもの。
19時を少し過ぎ、辺りに暗闇が迫った頃、築地大橋が見事な五色に点灯。橋全体が五色カラーに光るのはこの築地大橋だけだと思う。一箇所だけでの撮影では勿体ないので、築地大橋の目近で撮影したりと、この橋を撮影するだけでも1時間以上掛かったのではないだろうか。足の怪我などすっかり忘れて、心地よい疲労感に包まれながら帰路に着いた。
もしも願いが叶うなら。
Nikon Z7Ⅱ,Mモード,WB晴天,ISO64,SS1/250,f/6.3 Z24-200mm f/4-6.3VR
もしも願いが叶うなら
身も心も貴方に捧げ
貴方の好きな色に染まりたい
もしも願いが叶うなら
私をあらゆる色に染め上げて
貴方を迎え入れたいの
もしも願いが叶うなら
色とりどりの夢を見て
枯れ行く前に染まりたい
怪我をする少し前、隅田公園へ紫陽花を撮りに出向いた。花を撮るのであれば定番はマクロレンズであるが、ミラーレス一眼を購入した時、ほぼ同時にZマウントのレンズも手に入れた。Z7Ⅱのパフォーマンスを最大限引き出すのであればZレンズは必須である。マウント口径55mmは従来のFマウントに比べ1.4倍。圧倒的な光量は、被写体の持つ微妙な質感やディテールを緻密に表現し、臨場感溢れる写真を提供してくれる。
Z24-200mmは、広角から中望遠まで幅広くカバーし、雄大な風景から繊細な植物に至るまで、これ1本で事足りてしまう便利なレンズである。Fマウントの24-120mmと比べると、一回り小さくしかも軽い!。Zレンズの性能をどうしても試してみたくなり、24-200mmを使用。望遠側で試し撮りを行った。
この高倍率ズームレンズは被写体に意外と寄れる。まるでマクロで撮っているかのような錯覚を覚えた。そしてまた単焦点に負けないほどの背景ボケが実にソフトで美しい。タムキューの出番が無くなるのでは?思ったほどである。
一年前の同じ時季にやはり紫陽花を撮っているので比べてみたが、カメラとレンズが良いからなのか、同じ紫陽花とは思えぬほど今回の方が圧倒的に美しくしかも溢れる生命力の表現が実に見事なのである。Z7Ⅱにしてからマクロレンズをまだ一度も使用していないので、いずれ挑戦してみたいと思う。
もしも願いが叶うなら
身も心も貴方に捧げ
貴方の好きな色に染まりたい
もしも願いが叶うなら
私をあらゆる色に染め上げて
貴方を迎え入れたいの
もしも願いが叶うなら
色とりどりの夢を見て
枯れ行く前に染まりたい
怪我をする少し前、隅田公園へ紫陽花を撮りに出向いた。花を撮るのであれば定番はマクロレンズであるが、ミラーレス一眼を購入した時、ほぼ同時にZマウントのレンズも手に入れた。Z7Ⅱのパフォーマンスを最大限引き出すのであればZレンズは必須である。マウント口径55mmは従来のFマウントに比べ1.4倍。圧倒的な光量は、被写体の持つ微妙な質感やディテールを緻密に表現し、臨場感溢れる写真を提供してくれる。
Z24-200mmは、広角から中望遠まで幅広くカバーし、雄大な風景から繊細な植物に至るまで、これ1本で事足りてしまう便利なレンズである。Fマウントの24-120mmと比べると、一回り小さくしかも軽い!。Zレンズの性能をどうしても試してみたくなり、24-200mmを使用。望遠側で試し撮りを行った。
この高倍率ズームレンズは被写体に意外と寄れる。まるでマクロで撮っているかのような錯覚を覚えた。そしてまた単焦点に負けないほどの背景ボケが実にソフトで美しい。タムキューの出番が無くなるのでは?思ったほどである。
一年前の同じ時季にやはり紫陽花を撮っているので比べてみたが、カメラとレンズが良いからなのか、同じ紫陽花とは思えぬほど今回の方が圧倒的に美しくしかも溢れる生命力の表現が実に見事なのである。Z7Ⅱにしてからマクロレンズをまだ一度も使用していないので、いずれ挑戦してみたいと思う。