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父の死んだその日(詩集・天国の地図より抜粋「命日に寄せて」)。

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秋晴れ


の死んだその日
僕は独りになった
秋晴れは冬が間近いことを知っているらしく
冷たい北風を屋根の上に低く滑らせている
の身体を取り囲む人達の顔がみんな他人に見えて
僕はいつになく身を強張らせていた
枯れ木のように痩せてしまったの腕や肩が
すっかり僕を蒼白く悲しませた
顔は浮腫んで腫れあがり唇は蒼く
苦しかっただろうに
辛かっただろうに
それなのに
優しい微笑みさえ浮かべているような
の静かな寝顔
きっとあの世で母に会えたのだろう
僕と暮らすことを夢見ていた
こんなに冷たくなってしまって
死んでしまったら
やり直すことは出来ないのに
今はもう二十歳の大人の僕が
十八の時も十九の時も独りで生きてきて
これからもずっと独りで歩いて行くと思うと
あんまり心が寂しくなるのです

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秋晴れ北風

16 Comments

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  • 2013/11/05 (Tue) 08:07
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結依

おはようございます。

言いようもない寂しさに包まれたと思います・・

一緒に過ごした時には見えなかったもの、気付くことが出来なかった気持ちも
あるでしょうね。
けれども、俊樹さんを愛されたお父様の愛は、永遠だと思います。

  • 2013/11/05 (Tue) 08:31
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くわぁ


肉親の死は悲しいものですよね。

「父の身体を取り囲む人達の顔がみんな他人に見えて」
同感です。
ガヤガヤと過ぎていく中での疎外感と空虚さ。
心の中にポッカリ空いた穴は消えません。

いつの間にか父の齢を超えてしまいました。
それでも、瞼に浮かぶのは年上のままの父です。
逆に自分の方が幼き時代に戻ってしまうようです。
父というのは永遠なんでしょうね。

ネリム

こんにちは
肉親の別れは辛いですね。

ですが俊樹さんがお父様と過ごした時間は消えないでしょう。

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  • 2013/11/05 (Tue) 15:56
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  • 2013/11/05 (Tue) 16:38
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koyuri

あちらは小説、こちらは詩なんですね

しみじみと、心に染み入ります。

あちらにも書き込みましたが、昨夜、やっと娘のパソコンを利用して、前回の歌を聴くコトが可能になりました。

  • 2013/11/05 (Tue) 22:35
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  • 2013/11/06 (Wed) 01:08
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  • 2013/11/06 (Wed) 16:44
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rukira

好きな誌の一つです。

とても寂しく思った事でしょうね・・・

俊樹様の色んな思いが伝わって来ます。

  • 2013/11/06 (Wed) 18:57
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  • 2013/11/07 (Thu) 15:38
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マムチ

こんばんわ~

愛する人の死は悲しいですね。。
私も今年愛する父を亡くしたので
その時の想いが蘇ってきました。。

  • 2013/11/08 (Fri) 17:43
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  • 2013/11/08 (Fri) 18:14
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  • 2013/11/08 (Fri) 20:36
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  • 2013/11/09 (Sat) 15:19
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クロエ

今晩は。

お父様のご冥福をお祈りして…。

私も 父を亡くして もうすぐ2年になります。
最後のお世話も出来ましたし、見取ることも出来ました。
2年かかって やっと 死を 受け入れることが 出来ました。
若かったので…悔やまれます。

ただ 葬儀など 死人のパーティーの様で 辛かった…。
焼かれた骨は 見せ物になり 悔しかったのを 覚えています。

ごめんなさい…思い出してしまって。
失礼いたしました…。

俊樹さま
from クロエ