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ビーチサイドの人魚姫
俊樹

うつ病回復のきっかけとなった詩集出版、うつ病、不登校、いじめ、引きこもり、虐待などを経験した著者が 迷える人達に心のメッセージを贈る、言葉のかけらを拾い集めてください。

北川君、さようなら(追悼)。

2019年01月28日
養護学校・病気 20
北川君


 その訃報はあまりにも突然だったので、私は言葉を失ってしまった。口の中の傷がまだ完全に癒えていない1月8日の事だった。養護学校同窓生で先輩の『たきよ姉さん』から携帯に電話が入った。「かんべ、北さんが亡くなった…」私はいっとき誰の事なのか理解出来ず「北さん??」と返答に詰まった。「ほら、あの北さんだよ」「ああ!えっ?北川君亡くなったの??」。天竜養護学校で3年間一緒で同級生だった北川君の事だった。
 上の写真で前列右端にいるのが私(麦藁帽子を曲げて被っている)で、その隣に白いYシャツと白いズボン姿が北川君である。この写真について全く記憶にないのだが、おそらく学校近くにある森林公園に全校生徒で遠足に行った時のスナップ写真だろう。
 ここにはもう一人、同級生だった赤堀も写っている(後ろで学生服に学生帽)が、彼も10年ほど前に致死性不整脈で突然死している。16歳の時に私と同じ静岡市立病院で心室中隔欠損症の手術を受け、劇的に回復しそれ以後は病気とは無縁の生活を送り、結婚してからは8人の子どもに恵まれたにもかかわらず、あっけない最期であった。
 北川君は、転校前の学校で野球部のピッチャーをやっており、中学1年にしては背が高く体格も筋肉質で肩幅も広くガッシリしていたので、彼に何の病気なのかと尋ねると、「原因不明の高熱が出る」と教えてくれたが、養護学校での3年間に一度も熱を出すような事はなかった。病室も同じ12病棟の大部屋で私の正面が北川君だったから、朝から晩まで一日中一緒に生活していたようなものであった。
 午後の安静時間が終わると中庭に出て「おい、かんべ、キャッチャーやれ」と私にミットを渡し、座って構えている私目掛けて思い切りボールを投げて来る。さすが元ピッチャーだけあって、球は速く、重い。その球を取るのが怖くて、「早く終わってほしい」といつも思っていた。
 彼は面倒見が良く、他の生徒からも「北さん、北さん」と慕われていた。私も随分優しくして貰い、いつも彼からお菓子などを頂いたものである。磐田の高校へ進学した後に、10代で結婚した事もあり40代の時は既に孫がいたと記憶している。彼は留年のため私より2歳年上だったがクラスは同じで仲の良い兄弟のような関係だった。彼の息子の話しでは酒の飲み過ぎが祟ったのか、肝硬変が死因だっらしい。奇しくも彼の亡くなった日が1月7日、その日は私の誕生日である。
 こんな病気だらけの私なんかより次々と友人たちが先に逝ってしまう、その早すぎる死にやり切れない想いで一杯だ。北さん、そのうち私もそちらに行くから、そうしたら皆を集めて酒でも酌み交わしながら天国で同窓会でも開こうじゃないか、それまでもう少し待っててくれよ、北さん…(合掌)。

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俊樹
この記事を書いた人: 俊樹
本名/神戸俊樹
静岡県藤枝市出身。
19歳の時に受けた心臓手術を切っ掛けに20歳から詩を書き始める。
2005年3月詩集天国の地図を文芸社より出版、全国デビューを果たす。
うつ病回復をきっかけに詩の創作を再開。
長編小説「届かなかった僕の歌」三部作(幼少編・養護学校編・青春編)父を主人公にした(番外編)を現在執筆中。
詩、小説、エッセイ、作詞など幅広く創作。
2019年9月、一眼レフデビュー。Nikon D700を使用。
2020年4月、Nikon D810にアップグレード。

コメント20件

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koyuri

御近所の

主人の母がしっかりしていた時には、茶飲み友達だった人が、「誰も見てくれる人が居なくなったので、施設に入るらしい」と近所の人に聞きました。

その後、お隣さんから「主人と同じ年の長男が、数か月前に亡くなった」と聞いて、二度ビックリ。

仕事場が遠かったけれど、母親を見たいと結婚もしなかったというのに‥‥

人生は、無情ですね。

御身体、大切にして下さい。

2019年01月28日 (月) 23:42

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2019年01月29日 (火) 16:11

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2019年01月30日 (水) 14:17

ネリム

こんばんは
北川さんのご冥福をお祈りします

2019年01月30日 (水) 19:12

sado jo

身体の芯は強かったのでしょうね…でも、身体に自信があるとついつい無理をする人もいます。
それがたたってお酒で寿命を縮めてしまったのかな…若くして結婚して人生を急ぎ足で駆け抜けたんですね。

2019年01月30日 (水) 22:35

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2019年01月31日 (木) 16:21

雪野繭

同世代の友人を亡くすのは辛いですね。
人の寿命は誰にもわかりませんから、
次は自分の番といつも思っていた方がいいです。
今日1日、亡くなられた人の分も一生懸命に生きましょう。

2019年01月31日 (木) 20:01

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2019年02月01日 (金) 13:29

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2019年02月02日 (土) 15:57

紗夜

俊樹さんこんばんは、コメント下さり有難うございますm(__)m
まだまだ、寒い日が続きますが、お身体ご自愛ください

2019年02月02日 (土) 21:40

らす

こんにちは( *ˆ﹀ˆ* )
先日は拍手コメありがとうございました。

自分も過去に小学中学で仲の良かった友人を1人亡くしました。
享年23歳、白血病でした。
女子にモテモテのスポーツマンでしたが病気には勝てませんでした。
自分もそろそろ彼が亡くなった年齢の2倍に近い年齢になりますが、
彼の分までできるだけ長生きしたいと思っています。

2019年02月03日 (日) 12:31

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2019年02月03日 (日) 21:49

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2019年02月04日 (月) 14:10

みけ

突然の悲しいお知らせ…
さぞ驚かれた事と思います。
しかも 俊樹さんのお誕生日だったというのも
より悲しみが増しますね。

でも もしかしたら
自分のぶんまで 俊樹さんに生きて欲しいという
メッセージだったのかも…

いつか会えるその日まで
お身体大切になさってくださいねv-22

2019年02月04日 (月) 16:09

♪デコ♪

お写真を拝見して
一目でこの方かなぁ??って
言葉を見る前に感じてしまいました

まだ彼はこの世に未練があると思います
そして俊樹さんに強く生きて欲しいと願っていると思います

人はいつか旅立ちます
どんな形かは想像も出来ない

今を懸命に
空から北さんは見守っています
必ずや見守っています

気をあまり落とされませんように
ご冥福をお祈りいたします

2019年02月04日 (月) 19:54

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2019年02月05日 (火) 15:20

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2019年02月06日 (水) 15:13

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2019年02月06日 (水) 20:06

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2019年02月07日 (木) 15:32

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2019年02月08日 (金) 15:50