路面電車の走る街。

Nikon D700,Mモード,WB曇天,ISO1250,SS1/30,f/4 VR 24-120mm f/4G。
昨年の10月29日、下町を掻い潜るように走る路面電車(都電荒川線)を撮影するために敢えて雨の日を選び出掛けた。霧雨のような小雨であっても長時間雨の下にいると結構濡れるものだ。自分は濡れても良いが大事なカメラを濡らす訳にはいかないので、見た目は悪いがカメラ本体を百均で購入したシャワーキャップで包み、万全を期して撮影に臨んだ。西巣鴨から徒歩10分も掛からない所に『新庚申塚駅』がある。そこを起点として、飛鳥山方面へ撮影しながら歩く。
路面電車のレトロ感を表現したくて雨の日を選んだが途中で止んでしまった。濡れたアスファルトに反射する光や電車の前を行き交う人々の情景が撮影出来て、一応満足した。三脚を使えば更に「カチッ」とした写真が取れるだろうが、どことなく柔らかみのある写真に仕上げたかった。
シャッターを切りながら頭の中では伝説のロック・バンド『はっぴぃえんど』の「風をあつめて」が流れていた。彼らのアルバム『風街ろまん』に収録されている楽曲だったような。歌詞に「起きぬけの路面電車が 海を渡るのが見えたんです」と言うフレーズが登場する。今年の夏は『江ノ電』を撮影したいと思っている。多分、その時はサザンオールスターズの曲を口ずさんでいる自分がいるだろう。
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